成長のスピードにこだわらなければ、選択肢は広がる

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独立や起業をすると、成長のスピードを意識することも多いと思います。

独立直後は不安も多く、資金繰りも厳しいため、その時期をなるべく早く乗り切りたいと思うのは自然なことです。

しかし、成長のスピードを意識すると、やるべきことが限られてくるような気がします。

たくさんの人に会う、広告にお金を使う、安売りなどのキャンペーンを行う、などが考えられますが、これらには副作用もあります。

また、やったことに対しての効果が必ずあるとも限りません。

たくさんの人に会うには多くのエネルギーを使いますし、神経も使います。

広告にお金を使うと言っても、資金が豊富にあるわけではありません。

安売りなどのキャンペーンも、消耗戦になりかねません。

しかし、成長のスピードを妥協する、あるいはあきらめることで、選択肢は広がります。

たくさんの人に会うのではなく、必要な人に会えばいいと思うようになります。

わたしは、開業税理士の中では、おそらく人に会う回数はかなり少ない方だと思います。

対面での営業はほとんど行いません。

これは、たくさんの人に会うのが苦手ということもありますが、成長のスピードにこだわっていなかったからできたことだったと思います。

広告に使ったお金も少なかったと思います。

開業時に挨拶状を出すこともしませんでした。

もっとも、挨拶状については出した方がいいという人の方が多いように思いますので、それくらいはした方がいいかもしれません。

開業して3年くらいして、試しに市政だよりに広告を出したら、多少なりの効果があったので、市政だよりには定期的に広告を出すようになりましたが。

今のところ、わたしはやってはいませんが、その他に、田舎、あるいは地方都市などでは、看板広告なども有効に使える可能性はあると思います。

都心では、看板を出すだけでも、多額の費用が掛かるので難しいと思いますが、田舎や地方都市ではありかもしれません。

たまに、目立つ立て看板とかありますよね。

そういった看板は、そこを通る人の記憶に残ると思います。

ああいった看板は、地域に根差す場合は、地域の人に知ってもらうためにもいいかもしれません。

DMやインターネットでの広告は一切していません。

その代わりに、ホームページやブログには力を入れました。

特に、ブログには時間と労力がたくさんかかっています。

お金に換算すると、かなりの金額になるところですが、実際にお金が出て行ったわけではありません。

ブログを書く時間分の機会損失が発生したという考えもあります。

ただし、開業当初は、そもそも仕事が少なかったので、機会損失は大きくなかったと思います。

ブログについては、効果を疑問視する人もいると思います。

成長のスピードを意識する人にとっては、ブログは相性が良くないかもしれません。

しかし、成長のスピードや、たくさん稼ぐこと、あるいは効率的に稼ぐことにこだわらないのであれば、今でも、ブログは有効な営業手法になりえると思います。

ちなみに、効率的に仕事をすることと、効率的にお金を稼ぐことは別物です。

わたしは最近は、すっかり更新頻度も落ちてしまいましたが、今のところ、ブログをやめるつもりはありません。

安売りなどのキャンペーンは、シェアを獲得するために行うことが多いかもしれませんが、それも、成長のスピードを意識しないことでやらなくてもよくなります。

本当に一時的に行うのであれば、有効な手法だとは思います。

ただし、長期的な視点で見ると、やらなくてもいいことかなと思います。

独立や起業をすると、あれをやらないといけないとか、これをやった方がいいとか聞くことが多いと思います。

大体、それらは成長のスピードを意識するような人がやることです。

成長のスピードを意識しないで、じっくりと事業に取り組んでいこうと考えている場合には、もっと広く考えて、自分にとって有効な営業方法を考えるのがいいでしょう。

わたしの場合は、それが、ホームページやブログでした。

昨年からは、市政だよりの広告でもありました。

また、わたしの場合は、事務所を借りたこと自体が広告にもなりました。

事務所の前の道を通る人に対して、ここに税理士事務所があるという広告になっています。

この点では、マンションの1室などだと、事務所を借りることが広告にはなかなかならないかなと思います。

成長のスピードを意識しないことにも、副作用があります。

一番の副作用は、軌道に乗るまでにお金が尽きてしまう可能性があるということです。

その点は十分に注意しなくてはいけません。

創業融資を受けたり、早め早めの資金繰り対策が必要です。

他にも、わたしのように独立が遅いと、時間がどんどん過ぎてしまい、残された時間が短くなるという注意点もあります。

50代以上の方が独立される場合は、特に注意が必要でしょう。

成長のスピードを焦らなかったわたしですが、現在は開業5年目をむかえ、毎年少しずつ売上を増やし、ようやく、勤務時代の収入を超えるくらいまでにはなりました。

人によっては、かなり遅いと感じると思いますが、成長のスピードよりも、他のことに重点を置いていたので、多少遅くなったのは仕方ないかと思います。

それは、売上の内容だったり、仕事の質だったり、働き方であったり、生き方であったり、そういったものを重視していたということがあります。

独立したり、起業をすると、何々しなければいけないというようなことを聞くこともありますが、それにこだわる必要はないと思います。

また、大企業の成功体験が自分に合うとも限りません。

自分が何をしたいか、どうなりたいかということをじっくりと考えて、自分に合った方法で営業を行うのがいいのではないかと思います。

【編集後記】

1882gで生まれ、保育器に入っていた赤ちゃんも、保育器から出ることができ、飲めるミルクの量も増えてきました。

わたしは、離れているので目にすることができませんが、赤ちゃんは日に日に成長しているようです。

今は、1人暮らしなので、アイキャッチ画像のようなものも有効に活用して野菜を取るようにしています。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。