一つ一つのことは普通でも、それを積み重ねることで優位性を作ることができると思っています。
今日は、わたしの事務所のパートさんの環境を例にとって書いてみます。
わたしの事務所のパートさんの環境は、一つ一つを見ても、特段変わったことはないと思います。
わたしにとっては、普通の環境です。
しかし、その普通を積み重ねることで、まあまあそれなりの環境になっているのではないかと思います。
給与面
働く環境の中で一番気になるのは給与ですよね。
わたしの事務所のパートさんは時給制で働いています。
その時給は、四街道周辺の似たような業種の似たような仕事をしている人の平均よりは少し高めというくらいを意識しています。
正確に調べているわけではないので、あくまでも私の感覚ですが。
平均より少し高いくらいですから、普通ですよね。
募集をしたときは、給与については、時給いくらとしか書かなかったと思います。
入社して一年くらいたったときに、賞与があった方がいいなと思い、賞与を支給することにしました。
賞与と言うよりは、寸志というくらいの金額ですが。
回数は、年3回で、3月16日、7月10日、12月10日に支給しています。
年3回ももらえるんだと思う人がいるかもしれませんが、その分1回あたりの金額は少ないです。
なぜ、3回にしたかというと、私がもらう方の立場だったら、その方が嬉しいと思うからです。
わたしの事務所では、確定申告時期が1年で1番忙しくなります。
その忙しい時期が終わった時に、賞与をもらえた方が嬉しいだろうということで、確定申告が終わった3月16日を支給日としています。
そして、今年は、通常の賞与とは別に、12月に決算賞与を支給しようと考えています。
今年は、コロナで大変な中、年初の予想を上回る売上を上げることができそうです。
業績が上がった時は、それを給与に反映させないと働く方のモチベーションに影響が出ると考えています。
よく、いくら会社が儲けても、自分の給与は変わらないというような不満を聞くことがありますよね。
そうではなく、会社の利益が出たときは、その分従業員の給与にも反映する方がいいと思っています。
ただし、やはり金額的には、それほどの金額にはなりません。
今回も、金額的には、決算賞与というよりは、決算寸志といったところです。
少しでも、給与に反映されるんだと思ってくれればいいかなと思います。
賞与についても、普通のことだと思っています。
先ほども書きましたが、年3回の賞与や決算賞与は、募集の時には考えていなかったことでした。
幸い、事務所の売上が少しずつでも伸びているので、こういったことをすることができています。
給与以外のお金の面で、長く働いてもらうにはどうしたらいいかということを考え、中退共を始めることにしました。
月々の掛金は少額ですが、それでも、10年20年と続けてもらえば、少しはまとまった金額になるのではと考えています。
この掛金を勤続年数などに応じて少しづつでも上げていければ、長く働くことのメリットになるかもしれません。
退職金も、特別変わったことではありません。
お金の面では、上記のような感じですが、1つ1つは普通のことです。
でも、それを組み合わせることで、まあまあの条件になっているのではないかと思っています。
給与面で補足すると、時給は1分単位で計算しています。
朝3分早く来れば、その3分についても勤務時間として計算します。
また、残業はほとんどありません。
15時までですが、15時5分には事務所を出ていることが多いと思います。
15時10分を過ぎることはほとんどありません。
働く環境面
次に労働環境です。
法律で決まっていることなので当たり前ですが、わたしの事務所では、パートさんに有給があります。
パートさんは、週3日、1日5時間という勤務形態なので、入社して半年たった時点で、5日の有給を付与しました。
その1年後には、6日の有給を付与しています。
そして、有給はすべて消化してくださいとも言っています。
今のペースで有給を使用してもらった場合、消化率は8割程度になりそうです。
今後、有給の消化ペースを上げてもらって全て消化してもらえればと思っています。
有給については、事後申請でも問題ありません。
体調不良で休んだ時に、昨日の休みは有給にしてくださいと言ってもらえれば、有給で処理をします。
もちろん、有給に特別な理由はいりません。
有給を消化するために、休みます、ということでも大丈夫です。
有給は法律で決まっているので、普通というのではなく当たり前のことなのですが、勤務時間の融通の利きやすさなどにも気を使っています。
パートさんは、週3日働いていますが、何曜日に勤務するというのは決まっていません。
2週間くらい先までのスケジュールをgoogleカレンダーに入れてもらっています。
ですから、今週は月水金、来週は、月火木というようなこともできます。
また、今週は週2日で、来週は週4日ということがあっても問題ありません。
お子さんや本人の体調が悪いときは休んでもらっていいですし、幼稚園からお子さんが熱があるとかの連絡があれば、早退してもらうことも問題ありません。
月水金の予定で、水曜日に体調不良で休んだので、代わりに木曜日に出社をするということもできます。
とにかく、勤務日時については、柔軟な対応をしているつもりです。
これについても、1つ1つは普通のことだと思っています。
それを積み重ねることで、働きやすい環境になっているのではないかと思います。
環境面でいうと、これも当たり前のことなのですが、パワハラやセクハラといったことについては、気を付けているつもりです。
これらのことは、相手側がどう感じるかという点がポイントになってくるので、わたしが気を付けているというだけでは足りないのですが、この点については、大丈夫なのではないかと思っています。
税理士事務所の働く環境で忘れてはいけないのが、パソコンです。
パートさんは、ノートパソコンにディスプレイを付けて、マルチディスプレイで仕事をしています。
ノートパソコンは、もともとわたしが使っていたもので20万円くらいするもので、性能的にはまずまずのものだと思います。
ただし、このノートパソコンは購入してから、そろそろ5年になるので、次はデスクトップパソコンに買い替えようと思っています。
もちろん、ディスプレイは2つで使用してもらいます。
パソコンの処理能力は、とても大切だと考えているので、パソコン環境を整えるのも普通のことだと思います。
福利厚生
福利厚生については、ちょっと難しいです。
大規模な会社であれば、社員食堂があったり、保養所があったりといったことも考えられますが、そういったことはできません。
今の時期であれば、インフルエンザの予防接種は、事務所が費用を出していますが、福利厚生はここで書けることがあまりないのも事実です。
他にも細かいことを言えば、ペットボトルのミネラルウォーターを好きに飲んでいいとか、有料のセミナーを受けてもらったりとか、参考図書を購入したりとかありますが、どれも普通のことです。
福利厚生については、課題が多い部分になっています。
まとめ
わたしの事務所のパートさんを例にとり、普通のことを積み重ねることで優位性を作ることについて書いてみました。
読んでみてもらってどのように感じましたでしょうか。
1つ1つは普通のことなのに、これらのことがそろうと、悪くない環境だなと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、わたしの仕事のやり方についても同様のことが言えます。
まちの税理士事務所として、1つ1つは普通のことを普通にやっています。
特別な売り方もしていませんし、特別なことはやっているわけでもありません。
ブログでの営業はちょっと特別というか変わったやり方だとは思いますが。
そのやり方で、少しずつ売上を増やしてきました。
このことからも、普通のことを積み重ねる大切さがわかるのではないでしょうか。
ある部分で特徴を出したり、1点突破もいいのですが、普通のことを普通にやるということでも優位性を作れるのだと思います。
ただし、事業を拡大したいという人には向かないやり方だと思います。
自分の方向性に合うと思う方は参考にしていただければと思います。
【編集後記】
コロナの感染者が増えてきました。
今年の確定申告はどうなるでしょうか。
無料の確定申告会場はどうなるのか。
気になるところです。