独立前の経験は大切だが、独立後の時間の方が大切だと思う

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わたしは、税理士業界で14年の経験を経て独立しました。

初めて税理士事務所に就職したのは28歳のときと、決してスタートは早くありませんでした。

そして、独立までの経験14年というのも長い方だと思います。

14年間で色々なことを経験することができました。

その経験は、独立後もとても役に立っています。

独立前に経験できることはたくさんあります。

しかし、独立前に経験を長く積むことのデメリットがあるとすれば、独立後の時間が短くなってしまうことだと思っています。

独立後の時間はとても貴重なもの

勤務時代は、時間をそれほど貴重なものと感じていませんでした。

日々発生する仕事をこなしていて、時間を気にする余裕もなかったのかもしれません。

しかし、独立後は、時間をとても貴重なものと考えるようになりました。

わたしは、44歳で独立をしました。

当初は、70歳くらいまで働くことを想定していました。

44歳から70歳までだと26年間です。

26年間を長いと感じるか短いと感じるかは、考え方次第です。

勤務時代であれば、26年間というのはとても長い時間に感じたと思いますが、独立後は、26年間をとても短いもののように感じます。

すでに、独立をして4年4か月がたちますが、あっという間くらいに感じます。

年齢がいっていればいっているほど、短く感じることだと思います。

30代前半くらいまでに独立をする人であれば、感じ方はまた違うのかもしれません。

わたしのように、40歳を過ぎてから独立をする人にとっては、独立後の時間はとても貴重なものになります。

独立後の時間を削ってまで、独立前の経験を重視するかというのは難しい問題だと思います。

お客様を持たないで独立する場合は、なおさら

ある程度お客様を持って独立する場合は、それほどでもないかもしれませんが、わたしのように、お客様をほとんど持たずに独立する場合は、なおさら、独立後の時間が貴重なものになります。

人によりますが、わたしの場合、最初の1年は赤字でしたし、2年目の所得もそれほどではありませんでした。

今年ようやく勤務時代の所得を超えそうだという程度です。

わたしのように、独立後も少しずつ売上を増やしていくようなスタイルの場合、さらに時間が貴重なものになるでしょう。

ただし、わたしは、一から始めたいという気持ちも強かったので、これはこれで良かったと思っています。

勤務時代のお客様というのは、あくまでも事務所と契約していただいていた訳ですし、最初のスタートがわたしにお願いしたいということではありませんでしたから。

最初のスタートがという点がポイントです。

スタートが違う以上、辞めるときに、わたしにお願いしたいとかいうことは関係ありませんでした。

売上0からスタートして、1年目からそれなりに稼ぐ人もいますので、人によっては、お客様を持ってのスタートかどうかは、関係のないことかもしれません。

独立後の経験を積むことよりも、独立後の時間を大事にしたい

独立前にどのくらいの経験が必要かという議論があります。

この議論では、大体、独立後の経験の方が貴重とか、独立後でないと経験できないことがあるというようなことが言われます。

わたしは、勤務でもかなりの経験ができると思っていますし、勤務をしていることでできる経験もあると思っています。

だから、どっちがいいとも言うつもりはありません。

どちらにも良い面、悪い面があるからです。

ただし、独立後の時間は長い方がいいと思っています。

ですから、独立後の経験を積むためよりも、独立後の時間を長くとるために、早く独立をした方がいいということは言えると思います。

今、勤務をしていてとてもいい経験ができていると思っている人がいたとして、独立後の時間のことも考えてほしいなと思います。

考え方にもよりますけども、わたしなら、独立後に20年くらいは欲しいなと思いますし、できれば、30年あったらいいなとも思います。

この仕事は、一度顧問契約を頂くと、20年30年のお付き合いになることもあります。

30歳で独立をしたお客様が、独立と同時に契約を頂いた場合、70歳で引退をするとしたら、40年あります。

そう考えたときに、自分の独立から引退までの期間が20年というのでは、ちょっと短いなと思ってしまいます。

できれば、独立初期に契約頂いたお客様が引退する時までお付き合いできればいいなと思っています。

わたしは、今では75歳くらいまで働こうと思っていますので、そう考えると、独立から31年ということになります。

31年というのは、わたしの感覚では長いとは言えませんが、短くもないかなと思います。

まとめ

独立後の時間がとても貴重ということについて書いてみました。

独立前にいくら経験を積んでも、独立後の時間というものは、独立をしてからスタートします。

そして、独立後は勤務時代よりも圧倒的に早く時間が過ぎていくように感じます。

この独立後の時間をなるべく長くするために、早く独立をするというのも一つの考え方としてアリなのではないかと思います。

【編集後記】

アイキャッチ画像は、開業1週間ほど前に、ホームページに載せようとして、写真を撮ったうちの1枚です。

もう4年4か月も前の写真です。

もちろん、自宅の一室ですし、VAIOフォンが映っているのも懐かしいですね。

写真を見ると、あっという間というよりは、随分前の写真だと思うのだから、不思議なものですね。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。