独立開業して、4年5か月がたちます。
あまり儲かってないですし、稼げてないですけど、独立して後悔したことはありません。
独立の経緯
独立したきっかけは、勤務していた税理士法人の退職です。
すでに税理士登録していましたし、他の税理士法人で働く気もしなかったので、独立することにしました。
独立のきっかけはそういうことでしたが、独立するまでには、長い時間と、考え方の変化が色々ありました。
そもそも、税理士を目指した理由が、独立しやすそうだったからというものでした。
ですから、税理士を目指した当初は、税理士になって独立をするのが当たり前だと思っていました。
最初の税理士事務所に就職した際は、世の中のこと、税理士業界のことが全然わかっていなくて、そこで、独立は大変なもの、独立しても簡単には食っていけないと思ってしまいました。
今考えれば、なぜ、そんなに弱気になったのかと思うのですが、当時は、そう思ってしまいました。
独立しないのなら、と思ってしまうと、勉強にも力が入らなくなります。
税理士ではなくても、税理士事務所の仕事としてできることがあるため、資格取得の気持ちも薄れてしまった時期もありました。
ただし、普通に仕事はしていました。
税理士ではなくても、仕事はきちんとやらないといけないと思っていましたし、それでもいい(税理士ではなくても、仕事ができればいい)という気持ちもありました。
その後、やはり、税理士にならないとと、いう気持ちが強くなり、39歳での税理士資格取得となりました。
税理士になった後も、独立を考える訳ではなく、組織(税理士法人)の中で、税理士として働いていく道もあると思っていました。
実際に、そのつもりでした。
ところが、44歳のときに、税理士法人を辞めることになりました。
そのときに、「今更他の税理士法人で働く気もしないな、今の税理士法人を辞めるなら、独立だな。」と思い、独立することになりました。
このように、わたしの場合、独立の経緯がとても長いものになっています。
想定以下
独立して4年半ほどが経ちますが、独立当初に思い描いていたようにはなっていません。
数字的には、想定以下だと思っています。
例えば、法人の顧問契約は、2か月に1件のペースで獲得できればいいなと思っていました。
そのペースだと、開業して53か月がたった現時点では、26件の顧問先があることになります。
残念ながら、少し足りません。
達成率は、85%程度といったところです。
しかも、単価も想定以下のため、売上金額の想定は、もう少し下回っていることになります。
ただし、個人の確定申告と、相続税の売上は、当初の見込みよりは、多くなっています。
全体の売上としては、開業当初の想定よりは下回っていると言えます。
それでも、何とかやっていけてはいるので、想定の範囲内といえば、想定の範囲内とも言えます。
当然、独立したはいいものの、やっていけないという最悪のケースも想定していた訳ですから。
それを避けるために、色々考えたり、行動をしてきたわけですけど。
後悔したことはない
独立までの経緯は長いものでしたし、独立後4年半の売上は想定以下(想定の範囲内の真ん中よりは下の方)でしたが、独立したことを後悔したことはありません。
後悔するどころか、独立して良かったと思うことが、本当に多いです。
・稼ぐ稼がない、長時間働く働かない、休む休まない、こういった判断を自分で決められる
・自分の考えに従って仕事をすることができる
・勤務時代よりも、ストレスが少ない
・仕事時間に融通を利かすことができる
・通勤時間が短い(10分かからない)
・満員電車に乗らなくていい
・仕事を獲得する前の段階で自分の考え方を反映することができる
・家族を大切にすることができる(家族のための時間をとることができる)
・自分を主張することができる
などなど、良いことばかりと言っても過言ではありません。
収入が不安定とか、賞与がないとか、独立について、色々言われることもありますが、それらをデメリットと思うことはほとんどありません。
もちろん、独立してやっていくための努力や工夫をしなくてはいけないので、万人におすすめすることではないかもしれません。
ただし、挑戦する価値は十分にあることだと思います。
最後に、今回の記事は、税理士の内田敦さんの以下の記事にインスパイアされて書いています(パクリに近いかもしれませんが)。
なお、本人の許可は取っていません(笑)
【編集後記】
昨日、里帰りしていた妻と娘たちが帰ってきて、家族4人での新しい生活がスタートしました。
小さな子が2人いる生活は大変ですが、とても貴重な時間だと思っているので、その時間を楽しみたいと思います。
アイキャッチ画像は、奈良県天川村にある天河神社です。
里帰りを終える前に、家族4人でお参りしました。