30年後を見据えて

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お客様と話をするときに、たまに、「今の延長線上で商売は続けられますか?」というような話をすることがあります。

利益率があまり高くない小売業や卸売業の方にすることが多いです。

例えば、粗利率が20%で、現在、月の売上が100万円だとします。

月の粗利は20万円です。

その他の経費を支払って、さらに、生活ができるようになるのは、粗利は、月に60万円必要だとします。

単純に考えれば、月に300万円売れば、粗利が60万円になり、生活ができるようになるように思えます。

しかし、ここで考えなくてはいけないことは、今の商品をその量売ることができるのかということや、在庫を確保するスペースがあるのか、発送業務をやる人がいるのか、ということです。

倉庫を借りなくてはいけないならば、家賃が発生しますし、人を雇わなくてはいけないのであれば、人件費が発生します。

そうなると、単純に、月に300万円売るだけでは、その他の経費や生活費がまかなえないということになります。

こういったことを踏まえて、「今の延長線上で商売は続けられますか」ということをお聞きしています。

前置きが長くなりましたが、このことを自分にあてはめてみることにします。

30年後を考える理由

記事のタイトルに30年後と書きましたが、これが30年である必要はないと思っています。

ただ、わたしの場合は、まだ20年以上この仕事を続けるつもりですし、その後も、次の世代の人に引き継いでもらいたいと考えているので、そうなると30年くらいは考えないとな、ということで30年後と書きました。

5年や10年で稼ぎ切って、今流行りのFIREを目指す人生もありますが、それは人それぞれです。

5年や10年で一生分の生活費を稼ぐことは、わたしには難しいですし、子供が小さいので、子供が成人するまで、あるいは、就職するまでは働いていたいという気持ちもあります。

可能であるならば、子供が結婚する時まで働いていたいということも考えなくはないです。

次の世代に引き継ぐならば、30年でなく50年でもいいし、100年でもいいのですが、わたしの場合、そこまでは考えられません。

30年くらいがちょうどいいだろう、というのが正直なところです。

あくまでも、わたしの場合、です。

ですから、人によって何年後を考えて仕事をするのがいいのかを考えればいいと思います。

課題

30年を考える上での当面の課題があります。

まずは、自分自身が30年後は働いていないと思うので、後継者を見つけることです。

引退する数年前から後継者を探す人もいるかもしれませんが、それでは間に合わない可能性が高いと思います。

わたしは、自分を理解してくれる人に引き継ぎたいし、その人のこともよく分かったうえで、事業を引き継ぎたいと考えています。

そうなると、早めに後継者を見つけることは必須です。

しかし、後継者は簡単には見つかりません。

ですから、今から探し始めています。

税理士が1人増えれば、事務仕事をする従業員も1人か2人増えることになります。

事務所の人数が、5人くらいになることは想定しなくてはいけません。

そうなると、今の事務所では狭いという問題が発生します。

次の事務所と考えたときに、検討するのが、賃貸ではなく、事務所を購入することです。

今より広い事務所を借りて20年以上家賃を支払うのであれば、購入してもいいのではないかと思うのです。

事務所を買うと言っても、簡単なことではありません。

いい場所の不動産が手ごろな価格で売りに出るなんてことはそうそうありません。

また、資金の問題も発生します。

融資を受けることができれば、家賃を払う感覚で返済をすれば、何とかなるとは思っていますが、融資を受けられるかどうかはわかりません。

事務所については、色々な選択肢を検討する必要があると思っています。

こう考えると、30年後を考えたうえで、大きな課題は、後継者と物件としての事務所ということになります。

もちろん、他にも様々な課題があります。

ただし、後継者にしても、物件にしても、ある程度の将来を見据えなければ、その場しのぎの対応になってしまいます。

ですから、今から、長い目で見て検討していかなくてはいけないのだと思います。

まとめ

30年後を見据えてということについて書いてみました。

若いときは、30年後のことなんて考えていませんでした。

しかし、年を取るにつれて考えるようになりました。

とくに、独立してからはいっそう考えています。

今後も、長期的な視点は忘れずに、短期的、中期的なことも考えながら、日々仕事をしていきます。

【編集後記】

久しぶりの更新となりました。

もう少し更新したいとは思っているのですが、なかなか難しい状況です、

ブログを更新しなかった2か月の間にも、子供はどんどん成長しています。

上の子は、2歳3カ月になり、イヤイヤ期に突入したようです。

下の子は、7カ月になり、寝返りも打つようになりましたし、離乳食も始まりました。

なかなかブログの更新に時間をとることは難しいのですが、とりあえず、当面の目標として、月に2回くらいは更新したいと考えています。

アイキャッチ画像は、上の子(2歳)ですが、30年後には、32歳になります。そう思うと、30年後なんて考えたくないなと思ってしまいます。

それでも、1%くらいは、後継者になってたりしてなんて妄想したりしちゃいます。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。