確定申告書の提出は2月16日から3月15日の間に行いますが、還付申告書の提出は、2月15日以前でも行うことができます。
わたしは今年還付申告になるので、早速自分の確定申告書を、MFクラウド確定申告で作成してみました。
MFクラウド確定申告とは
MFクラウド確定申告とは、株式会社マネーフォワードが提供しているサービスで、クラウドによる個人向けの会計ソフトになります。
法人向けには、MFクラウド会計というサービスがあります。
MFクラウド確定申告の最大の特徴は、預金やクレジットカードの取引を自動で取り込めることでしょう。
よく出てくる取引であれば、勘定科目も自動で判断してくれます。
自動化をうまく利用することによって、入力の手間を大きく減らすことができます。
いいことばかりというわけではなく、インストール型の会計ソフトの方が優れている面もあります。
しかし、クラウド会計は早いスピードで改善していますので、どんどん便利になっていくと思います。
現金、預金の入力
わたしの場合、普通預金は、個人名義のものが2つと、屋号のものが2つで、計4つを使用しています。
MFクラウドで連携するには、ネットバンキングの契約が必要です。
わたしが利用している金融機関では、個人名義の口座ではネットバンキングの利用は無料ですが、屋号の口座だと、ネットバンキングの利用料が発生してしまいます。
今のところは、自動取込によるメリットよりも、ネットバンキングの利用料が発生するデメリットの方が大きいと考え、屋号での口座はネットバンキングの契約をしていません。
個人名義の口座のみネットバンキングの契約をして、自動連携させています。
個人事業主で屋号での口座が必要のない人であれば、ネットバンキングの利用料がかからない個人名義での口座を利用するのも手です。
連携させていない屋号での口座や、現金での取引は、MFクラウドが提供しているエクセルのテンプレートを利用しています。
エクセルの取引明細に、日付、摘要、金額を入力して、MFクラウドで取込みます。
よく出てくる取引であれば、勘定科目は、取り込んだ際にMFクラウドが推測してくれます。
屋号口座の取引が増えてきたら、屋号での口座もネットバンキングの契約を検討します。
クレジットカードの入力
クレジットカードでの取引も自動で取込みます。
現金で支払うと、エクセルに入力する手間が発生します。
しかし、カードで支払えば、自動で取り込めるので、普段からなるべくカードで支払うようにしています。
カードでの取引は、カードの利用日に、相手科目が「未払金/クレジットカード」で取り込まれます。
そして、クレジットカードの引き落とし日には、連携している預金で、「未払金/クレジットカード」の支払いとして取込みます。
クレジットカードの場合は、お店の名前しか出てこないので、カードで支払ったときのレシートや利用明細から、摘要などを補足で入力する必要があります。
AMAZONの入力
わたしはAMAZONをよく利用しますが、AMAZONの取引も自動で取り込むことができます。
MFクラウドでは、AMAZONの他にも、ASKUL、LOHACO、たのめーるや楽天市場の取引も取り込む事ができます。
AMAZONの取り込みをしないと、クレジットカードの取り込みだけでは、AMAZONで買ったことしかわかりません。
何を買ったのかはわからないのです。
しかし、AMAZONを取り込むことによって、何を買ったのかまでわかるようになります。
この場合の会計処理は、AMAZONを取り込んだときは、「未払金/AMAZON」で取り込まれます。
クレジットカードを取り込むことによって、「未払金/AMAZON」が「未払金/クレジットカード」に振り替わります。
手動での入力もある
MFクラウドでは、なるべく手動の入力をしないようにしますが、それでも手動で入力するものはあります。
どのくらい手動での入力が発生するかは、人それぞれですが、手動での入力を減らすような仕組みを工夫するといいでしょう。
家事按分は簡単
個人事業主であれば、どうしても家事按分する取引があります。
自宅兼事務所であれば、水道光熱費や電話代、固定資産税などは家事按分する必要があります。
仕事で車を使うのであれば、自動車保険、自動車税、ガソリン代などの自動車関連の経費を家事按分します。
家事按分するものは、補助科目ごとに家事按分の比率を設定できますので、最初にしっかりと設定しておきましょう。
按分するものとしないものとで、補助科目を分けておくと簡単です。
設定さえできてしまえば、決算処理で家事按分の仕訳を一括で登録できます。
家事按分の仕訳を登録した後に、期中の金額に訂正があった場合は、家事按分の仕分けの数字は自動では変わりません。
もう一度登録し直す必要がありますので、注意しましょう。
家事按分を決算仕訳で処理をすると、数字が大きく動く場合があります。
期中の損益を把握するときは、家事按分でどのくらいの数字が動くのかも考慮して損益を把握するようにしましょう。
確定申告書、決算書の作成
期中の取引を入力後に、決算修正の入力をしたら決算書の数字が固まります。
決算書の数字が固まったところで、確定申告書と決算書の作成を始めます。
普段の取引は自動で取り込むものが多いのですが、確定申告書は手動での入力もそれなりにあります。
給与の収入金額を入力しても、給与所得の金額が自動入力されなかったり、生命保険料の支払額を入力しても、生命保険料控除の金額が自動入力されないのは、改善して欲しいところですね。
所得税の計算の仕組みがわかっていない人だと、確定申告書の入力は少し難しいかなと思います。
確定申告書の作成に慣れてない人は、慎重に入力するようにしましょう。
土地や建物の譲渡所得、株式の譲渡所得、住宅ローン控除の明細などは、MFクラウドでは作成することができません。
これらの書類を作成する必要がある人は、他の方法で、これらの書類を作成することになります。
確定申告書、決算書の作成が終わったら、e-tax出力用のファイルを作成します。
まとめ
MFクラウド確定申告を使って、自分の確定申告書を作成してみました。
e-taxが、土日祝日は利用できないため、e-taxでの電子申告は休み明けになります。
普段の預金やクレジットカード、AMAZONの取引が自動で取り込めるのは非常に便利です。
これだけでも、クラウド会計を利用する価値は大いにあると思います。
しかし、画面を切り替えるのに時間がかかることなど、改善して欲しいところも、まだあります。
これも例えば、タブをうまく使うことなどにより、画面の切り替えを減らすこともできたりしますので、使い方も工夫するといいでしょう。
還付申告の場合は、早めに申告することによって、還付される日も早くなります。
早く還付を受けたい人は、早めに申告をするようにしましょう。
税金の計算に不安のある人や、節税対策を考えたい人などは、税理士などの専門家に依頼した方がいい場合もありますので、検討してみてください。
【編集後期】
今日は、庭で白菜を収穫しました。
今年は、うまくできずにとても小ぶりな白菜になりました。
早速、鍋に入れて美味しくいただきました。