わたしが積立投資をしている「セゾン資産形成の達人ファンド」を運用しているセゾン投信のセミナーが千葉でありましたので、行ってきました。
セゾン投信は、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」の2本の投資信託を運用・販売しています。
そして、積立・国際分散投資・低コストをキーワードにして長期の資産形成のお手伝いをしている会社です。
セゾン投信に口座を開設している人は、12万人にもなり、総資産残高は1,700億円にもなります。
そして、約7割の人が積立中ということです。
そんなセゾン投信は、この3月で運用10周年を迎えました。
「セゾン資産形成の達人ファンド」の積立てを始めて4年半ほど立ち、中野社長の本も何冊か読んでいましたが、今まで直接話を聞いたことがなかったので、千葉でセミナーをやるのはいい機会だと思い参加することにしました。
今回のセミナーの内容は以下のとおりでした。
・「一億総ツミタテ投資家時代の始まり」~中野晴啓社長
・「iDeCoとNISAをどう使う?」~房前督明氏
・質疑応答
中野社長の話の前に、社員の人のお話がありました。
その人は、日本郵便から出向してきたとのことです。
2年前に日本郵便がセゾン投信に出資をしていたのは知っていましたが、人も送り込んでいたのですね。
その人が1人目で、現在は2人の人が出向しているとのことです。
ここで、参加した人に対してNISAと個人型確定拠出年金(iDeCo)を、それぞれやっている人に手を上げてもらったのですが、圧倒的にNISAをやっている人の方が多かったです。
こういうセミナーに参加する人でも、個人型確定拠出年金をやっている人の割合ってこんなものなのかと思いました。
実際は、やっていても手をあげていない人も多少はいるかもしれませんが、それでも少ないなぁという気持ちです。
もう少しやっている人が多いと思ったのですが。
続いて中野社長の話が始まりました。
中野社長からも、日本郵便との話があり、日本郵便とはうまくいっているということでした。
金融庁の長官が森さんになってから、金融庁の方針が変わったということや、日本の預貯金の半分が投資に回ればいいというような話がありました。
アメリカと日本では、この20年で個人資産の増加額に相当の差があった。
日本では、眠っているお金が多いからということでした。
投資信託の保有残高もアメリカは日本よりはかなり多いとのことです。
多くの人が、「貯蓄から資産形成へ」という行動に出れば、日本も変わっていくだろうとお話していました。
セゾン投信が個人型確定拠出年金の運営管理機関に楽天証券を選んだのは、現時点で楽天証券が優れていると思ったとのことです。
今後、SBI証券の個人型確定拠出年金でも取扱うことになるかもしれないとは言っていました。
中野社長の話の後には、NISAと個人型確定拠出年金のお話がありました。
この2つについては、既に知っていることがほとんどでした。
当たり前といえば、当たり前ですが。
最後に質疑応答の時間がありました。
わたしも気になっていたことを質問してみました。
セゾン投信は、先日信託報酬を0.01%下げていました。
既存の投資信託の信託報酬を下げることはそうそうあることではありません。
しかし、セゾン投信では、以前から資産が増加したら信託報酬を下げると言っていました。
このことについて、「信託報酬を下げるまでに10年かかったのは、10年もかかったという感じなのか、それとも10年でできたのは順調に来ているのか。さらに、今後の信託報酬の見通しについて、社長のお気持ちとお考えを聞かせてください。」という質問をしました。
頑張って信託報酬を下げてくれた社長に対して、ちょっと失礼な質問だったかもしれませんが、回答を頂きました。
NISAや、マイナンバーなどで、システムを改正するのに想定外のコストがかかってしまった。
それで、信託報酬を下げるのも遅くなってしまったとのことでした。
29年3月期の黒字が9,000万円に対して、総資産が1,700億円で、信託報酬を0.01%下げるということは、1,700万円の利益が減少するということです。
9,000万円に対して1,700万円ということは、利益が約19%減少します。
このタイミングで信託報酬を0.01%下げたのは大きな決断だったのではないでしょうか。
投資をしている側から考えれば、とてもありがたいことです。
設立から赤字が続いていて、やっと利益が出るようになったのだと思います。
今後も、このペースで総資産額が増えていけば、次の信託報酬の引き下げは、10年後とは言わずに5年後、あるいはもう少し早くやってくるかもしれません。
今後の総資産残高の増加と信託報酬の引き下げに期待したいと思います。
【編集後期】
俳優の渡瀬恒彦さんがお亡くなりになりました。
2時間ドラマ好きで、十津川警部シリーズや、タクシードライバーシリーズをよく見ていたので、寂しい気持ちです。
古くは、もう35年前の映画「セーラー服と機関銃」にも出演されていました。とても懐かしいです。
ご冥福をお祈りします。