「税理士の仕事図鑑」という本を読みました。
この本は、学生や若手社会人のための働き方ガイドなので、税理士向けの本ではないのですが、興味があったので手に取ってみました。(実際はポチットしました。)
税理士のキャラクターの分類
税理士のキャラクターを11種類に分類しています。
税務署OB税理士とか、二代目税理士とかの分類があり、自分はどの分類かなぁと思いつつ見たのですが、どうも自分が当てはまる分類はなさそうです。
わたしが、まだ自分のスタイルを確立できていないということもあると思いますし、小規模で自分の見られる範囲内で仕事をするという男性の税理士は少ないのかもしれません。
悪く言うと、現時点では、特徴のない税理士になってしまっているということですね。
この分類では、税理士らしい、税理士らしくない、NEW、OLDという分類で、11種類のキャラクターをマトリクスにしています。
ここでも、自分を当てはめてみるとどの位置になるかなぁ、と思いつつ見ていきます。
税理士らしいか、らしくないかと言えば、税理士らしいかなぁ。
NEWかOLDかと言えば、どちらかと言うとOLDよりかなぁ。
ということで、以下のような位置でしょうか。
ちなみに、この本では、マトリクスの中心に、勤務税理士がいます。
わたしも、まだ特徴が出せていないという点で、勤務税理士に近いということかもしれません。
これから、どちらの方向に振れていくのでしょうか。
ただし、中心に近いからと言って特徴のない税理士ということではないと思うので、NEWや税理士らしくないという方向に突き抜けたいとも思っていません。
税理士も人それぞれ
この本には、10人の税理士が登場し、それぞれのスタイルや考え方などを語っています。
これを読んだだけでも、色々な税理士がいるなぁ、と思うのですが、実際はこんなものではありません。
10人いれば、10人の色々な税理士がいるのはもちろん、100人いれば、100人の色々な税理士がいるのです。
税理士の数だけ色々な税理士がいるということです。
ここで紹介されている税理士は、ほんの一例だと思って読むのがいいでしょう。
個人的には、税務署OB税理士が登場していなかったので、税務署OB税理士のスタイルや考え方も載っていたらよかったのになぁ、と思いました。
税理士業界の年齢
本では、若い人向けに税理士業界を紹介しているせいか、登場している税理士も比較的若めの人が多いです。
しかし、実際の税理士業界の平均年齢は高いです。
わたしが所属する支部では、平均年齢が、62.54歳となっています。
税理士業界のことを知らない人が見たら驚きの数字だと思います。
平均年齢が62歳ってどういうこと?って思う人もいるのではないでしょうか。
しかし、これは現実です。
5歳ごとに年齢を区切ると、65歳から69歳の人が一番多い区分になります。
しかも、29歳以下の税理士はいません。
30歳から34歳の税理士も、222人中5人しかいません。35歳から39歳を見ても、12人です。
222人中、205人が40歳以上ということになります。
ここでは、45歳のわたしも若手に区分されます。
恐らく、東京などでは、20代の税理士もそれなりにいると思いますが、田舎にいけばいくほど若い税理士が少ない傾向になると思います。
こういった状況が、若い人にとってはチャンスでもあると思っています。
同年代のライバルが少ないのですから。
最後に
税理士を目指す人が減少していますから、このような本が出版されることはいいことだと思います。
このような本を読んで、税理士を目指す人のモチベーションが上がることを期待します。
この業界に入ったら、「あれっ!こんなはずじゃなかった」と思うことも色々とあると思いますが、このように、自分なりの働き方を確立している人もいるんだという参考になるでしょう。
実際に、独立すると、勤務しているよりは、自分なりの働き方をすることができるようになります。
自分次第で、道は開けると思っていいでしょう。
一人でも多くの税理士が、自分なりに働き方を確立して、この業界がいい業界になっていくことを期待します。
【編集後記】
5月は晴れの日が多いなぁ、と思っていたら、もう梅雨入りが近づいてきました。
梅雨に入る前にジャガイモを収穫した方がいいかな。