従業員を信頼するのはいいが、任せきりにするのは問題がある

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一人で仕事をしていると、自分で全ての業務を行わなくてはいけませんが、人を雇うようになると、従業員に色々な仕事をやってもらうことになります。

最初は、従業員のやった仕事がきちんとできているか一つ一つ確認をすることでしょう。

しかし、慣れてくると従業員に任せる仕事が増え、確認もせずにできているだろうと安心してしまいがちです。

デヴィ夫人の芸能事務所に会計事務所から派遣されていた経理担当者が、横領をして逮捕されるというニュースがありました。

使途不明金は1億7千万円にものぼるそうです。

このケースは、自社の従業員ではなく、会計事務所から派遣されていた経理担当者ということですから、通常の従業員とは訳が違います。

通常の従業員が横領するよりも悪質と言えるでしょう。

不正が起きないような仕組みを作る

従業員を雇ったら、不正が起きないような仕組みを作りましょう。

特に現金を扱う仕事の場合はなおさらです。

悪気はなくても、普段から現金に触れていると、ちょっとしたことが原因で、悪いことをしてしまうことがあるかもしれません。

そうであるならば、そういう気が起きないような仕組みを作ればいいのです。

帳簿の残高と現金の残高は毎日複数の人が確認するとか、帳簿をつける人と、実際にお金を動かす人を別にするとかして、不正ができないような仕組みを作ります。

小規模企業であれば、通帳は社長が管理して、振込や現金の引き出しは社長の決済が必要にするとかするといいでしょう。

従業員一人の力では、お金を動かせないのであれば、不正は起きにくくなります。

また、経費精算なども、社長がチェックをしているということを従業員が知っていれば、不正をしようという気持ちも起こらなくなります。

社長がチェックをできないのであれば、複数の人でチェックをするような仕組みをつくります。

一人の従業員に任せてしまえば、楽だということはわかります。

しかし、その従業員が魔がさすなりして不正をしてしまったら、お互いに不幸になります。

不正が起きないような仕組みがあれば、こういった不幸を防ぐことができます。

信頼していた、任せていたというのは逃げだと思おう

従業員が不正をしたときに、社長が「信頼していた」とか「全て任せていた」とか言うことがあります。

厳しい言葉を言うと、これは逃げだと言われても仕方がないかもしれません。

自分が、チェックをしていなかったことにも原因がありますし、不正が起きないような仕組みを作っていなかったことにも原因があります。

悪いのは不正をした従業員だということもわかりますが、被害にあってからそんなことを言ってもどうしようもありません。

不正が起きる前に、不正が起きない仕組みを作っていれば防げたかもしれないのです。

まとめ

デヴィ夫人の芸能事務所で横領があったというニュースを読んで記事を書いてみました。

わたしは、被害者の方にも責任があるというようなことを言うことは好きではありません。

例えば、鍵をかけ忘れて泥棒の被害にあった場合、鍵をかけ忘れるのが悪いということを言う人もいます。

でも、この場合は泥棒をした人が悪いのです。

鍵をかけ忘れた人が悪い訳ではありません。

しかし、小規模企業の場合はそうも言っていられません。

従業員が横領などの不正をして被害が出れば、会社に損害が発生します。

従業員が悪いと言っても、その損害をなくすことはできません。

であるならば、不正が起きないような仕組みを作って、被害が発生しないようにしなくてはいけないのです。

社長も従業員も、不正のために不幸にならないように、不正が起きないような仕組みづくりを心がけましょう。

【編集後記】

生命保険一般課程試験に合格しました。

生命保険の代理店になります。

代理店になって生命保険をいっぱい売ろうということではありません。

生命保険についての知識を増やし、必要な場合に検討することができるようにします。

今後、生命保険に関する記事を書くことが増えるかもしれません。

その際は、誤解を生まないように生命保険の代理店をやっているということを明らかにして書いていければいいなと思います。


 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。