税理士の魅力は、独立しやすいだけではない

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昨日の記事で、税理士試験の受験者数が減少しているのは魅力がないからということを書きました。

これで終わっては、税理士は魅力がないということになってしまいますので、今日は税理士の魅力について書きます。

税理士は独立しやすい

わたしが税理士を目指したきっかけは、税理士は独立しやすいと思ったからです。

大学4年生のときに、留年が決まり、「このままではまずい、何か資格をとろう。資格をとるんだったら独立しやすいものがいい」ということで、税理士を選びました。

当時は、インターネットもそれほど普及していなく、税理士が独立しやすいというのは、専門学校のパンフレットで知ったと思います。

専門学校のパンフレットには良い面が強調して書いてあります。

そんなこともよくわからずに、パンフレットの内容をそのまま信じたのです。

今でいうと、「情弱」と言われそうですが。

独立しやすいという理由で選んだ税理士の道でしたが、初めての税理士事務所での就職で、その考えは変わることとなりました。

今から18年くらい前のことになりますが、税理士事務所へ就職をして、「独立はそんなに簡単なものではないし、税理士という資格もそれほど稼げるものではない」と思ってしまったのです。

その考えはその後長く続くことになります。

独立は難しいと感じましたが、税理士業界の仕事は自分に合っていると思いました。

結果として税理士試験の合格までに長い時間を有することになり、合格したときには39歳になっていました。

税理士試験に合格したときも、独立する気はなく、組織の中で税理士として生きていこうと考えていました。

そういう考えでしたから、その後税理士法人の社員税理士にもなりました。

この頃家を買ったのですが、場所を決める際にも、独立するならこの辺りが良いというようなことは全く考えませんでした。

また、注文住宅でしたが、間取りについても、自宅兼事務所になるかもしれないというようなことは全く考えませんでした。

人生何が起こるかわからないもので、結局は独立をすることになりました。

いざ独立をすると、独立をして良かったと思いましたし、独立をしたいという気持ちは自分の中で眠っていただけで、ずっと心の中にはあったんだなと気づかされました。

やはり、自分は独立したかったんだと改めて思ったのです。

独立の魅力は何と言っても、自分の好きなようにできることです。

これに尽きると思います。

組織で働くと制約が多いですが、独立をすると制約は少ないですし、何らかの制約があったとしても、自分で決めることができるので、その制約もあまり苦にはなりません。

独立を考えている人にとって税理士は魅力的な仕事です。

お客様の役にたてる

何の仕事でもお客様の役にたてるというのは魅力だと思います。

仕事とは言え、やりがいを求めたいですから、お客様の役にたてるというのはやりがいに繋がります。

個人事業を営んでいたり、会社を経営していれば、税務申告はやらなくてはいけないことです。

その税務申告はそれほど簡単なものではなく、専門家の力を借りた方がいいケースも多いです。

お客様が必要としているサービスを提供できるので、普通に仕事をするだけでもお客様の役にたてます。

税金はお金で支払います。

お金よりも大切なものは色々ありますが、それでもお金はとても大切なものです。

その大切なお金に関係するので、いい仕事をすれば喜んで頂けます。

お客様は税理士のサービスを利用することで、税務申告を適正に行うだけではなく、無駄にお金を失わなくて済むかもしれません。

税理士はお金だけでなく、人生相談だったり、何でも屋みたいな存在にもなり得ます。

このあたりは人によって特徴が出る部分です。

色々な税理士がいるのも魅力的だと思います。

必要のないものを売らなくていいし、嫌なものを売らなくていい

税理士で独立をしていると、必要のないものを売らなくていいですし、嫌なものも売らなくていいです。

当たり前のようなことを言っていると思うかもしれませんが、世の中そんなことはありません。

例えば、銀行や証券会社で働いていれば、お客様に必要ないと思われるような金融商品を会社の命令で売らなくてはいけないことがあるかもしれません。

また、生命保険会社で働いていても同様のことがあるでしょう。

金融機関に限らず、洋服店で働いていれば、お客様に似合っていない洋服でも売らなくてはいけないことがあるかもしれないですし、こういったことは色々な会社で起こり得ます。

税理士で独立をしていれば、必要のないものは売らなくていいですし、嫌なものを売る必要もありません。

税理士事務所でも、組織で働いていると、やらなくてはいけない場合もあるかもしれませんが。

地味なことかもしれませんが、これはストレスがかからないという点で結構大きいと思っています。

営業が苦手な人は、独立をしたら仕事をとることに不安を感じるかもしれません。

しかし、営業の方法は色々あり、自分に合った営業方法をやればいいと思います。

そういった点でも、税理士は魅力的かなと思います。

まとめ

あくまでもわたしの視点で、税理士の魅力について書いてみました。

独立しやすいことや必要のないものを売らなくていい、といったことは本来の税理士の魅力とはちょっと違うかもしれません。

しかし、人によっては魅力的に思うことだと思います。

わたしの場合、独立しやすいということでこの業界に入りました。

そういった理由で入ったこの業界が、たまたま自分に合っていました。

その点はラッキーだったと思います。

今回はわたしの視点で書いていますが、税理士の魅力は他にもあります。

税理士の資格を活かして大きく稼いでいる人もいますし、中には100人規模の組織を築く人もいます。

人によって色々なやり方があり、それぞれに魅力があります。

10年以上先にどうなっているかはわかりません。

でもそれは他の仕事でも同じだと思います。

税理士が一番とは思いません。

しかし、まだまだ魅力が多いのも事実だと思います。

税理士の適正な人数がわからないので、どのくらいの受験者数が適正なのかもわかりませんが、税理士に魅力を感じる人が税理士を目指してくれれば、税理士業界にとってもいいことなのではないでしょうか。

【編集後記】

ZOZOTOWNの前澤さんのツイートに対して、千葉ロッテ側は売る気は全くないと言っています。

この問題がどうなるかはわかりませんが、マリーンズが強くて魅力的なチームになってくれることを願います。


 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。