社会保険は加入したいもの?それとも加入したくないもの?

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個人事業主が法人成りを検討する際に欠かせないものが社会保険についてです。

個人事業主の場合は、国民年金と国民健康保険に加入します。

法人成りをすると、厚生年金と健康保険(厚生年金と健康保険を合わせて社会保険といいます)に加入します。

これまでに法人成りを検討している多くの人のお話を聞いてきましたが、社会保険に加入したいと言う人と、社会保険に加入したくないと言う人がいます。

なぜ、社会保険の加入について意見が分かれるのでしょうか。

社会保険に加入したい理由、加入したくない理由

社会保険に加入したいと言う人の一番の理由は、将来もらえる年金が国民年金よりも厚生年金の方が多いという理由です。

老後のためのお金心配する人は多いですから、厚生年金に加入したいと思うのも当然です。

対して、社会保険に加入したくない一番の理由は、保険料が高いからです。

社会保険料は会社と従業員が保険料を半分ずつ負担します。

会社員であれば、会社が保険料を半分負担してくれるので、そこまで負担を感じません。

給料から天引きをされるということも負担感を少なくしている理由かもしれません。

法人成りをすると、自分の役員報酬については、会社負担分と従業員負担分の社会保険料がかかり、さらに従業員については会社負担分の社会保険料がかかります。

1人の会社だとすると、40歳以上の人の場合、役員報酬に対して30%近い社会保険料がかかります。

役員報酬を年500万円とすると、約150万円もの社会保険料を支払うことになります。

こうして考えると、社会保険に加入したくないから個人事業主のままの方が良いと考える人がいても不思議ではありません。

従業員を雇う場合

従業員を雇う場合は、自分が社会保険に加入したいかではなく、従業員が社会保険に加入したいかどうかを考える必要があります。

一般的には、社会保険に加入した方が将来もらえる年金が増えますし、会社が保険料を半分負担してくれる訳ですから、従業員の立場からすると、社会保険に加入したいと思う人の方が多いでしょう。

しかし、中には今の手取りが減るのは嫌だという人もいます。

そういった場合は、従業員の方が、社会保険に加入することを嫌がることもあります。

採用のことを考えると、社会保険には加入した方がいいでしょう。

社会保険に加入したいという人の方が多いと思いますから、社会保険に加入した方が採用がしやすいと思います。

まとめ

年金については、よく何歳まで生きれば元が取れるというような話を聞きます。

この場合、ほとんど全部と言っていいほど、従業員ということが前提になっています。

一人社長の場合は、ちょっと事情が違います。

会社負担分も自己負担のようなものだからです。

そう考えると、元はなかなか取れません。

元を取るということを考えると、社会保険への加入は嫌だということになるでしょう。

しかし、厚生年金には、国民年金と比べて将来貰える年金以外にもメリットがあります。

傷病手当や、障害年金、遺族年金など厚生年金の方が優れている部分も多いです。

また、配偶者を扶養にしている場合、配偶者の国民年金保険料と健康保険料がかかりません。

ここまで考えると、社会保険に加入した方がいいとも言えます。

従業員を雇う場合は、一般的には社会保険に加入した方がいいです。

結論としては、やはり社会保険に加入した方がいい面が多いということになるでしょう。

【編集後記】

最近一人暮らしをしているのですが、ご飯を作ったり、掃除や洗濯、アイロンがけとやることがたくさんあります。

一人暮らしが長ったので問題ないと思っていましたが、慣れって怖いものですね。

昨日はコンビニで恵方巻を買って食べました。恵方巻は廃棄問題が報じられているので、今後は消費量がどんどん減少しそうですね。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。