イメージで経費になるならないを考えていませんか

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所得税の確定申告の受付が今日から始まりました(還付申告は1月から始まっていましたが)。

所得税は、基本的に儲けに対してかかります。

儲けは、売上から必要経費を差し引いて求めます。

必要経費が多ければ、儲けが少なくなり、税金もやすくなります。

反対に必要経費が少なければ、儲けが多くなり、税金が多くなります。

誰しも税金は少ない方がいいと思っていますから、必要経費も多い方がいいと思いがちです。

そこで、あれもこれも経費になったらいいなと思ってしまいます。

一般の人は税金について詳しく勉強している訳ではありませんから、必要経費になるならないをイメージで判断していることが多いように思います。

例えば、下記のものは必要経費になるでしょうか。

・10万円以下のパソコンの購入費用
・複合機
・電車代や高速代などの移動にかかる経費
・インターネット料金
・事務用品を購入した費用
・車の購入費用

これらは経費になると思う人が多いのではないでしょうか。

では、次のものはいかがでしょうか。

・スーツ代
・友達との飲食費
・家族での旅行費用
・1人での食事代

こういったものになると、必要経費にはならないと思う人も多いでしょう。

これらを見て、「これは経費になる」とか「これは経費にならないよ!」と思った人がいたら、あなたはイメージで経費になるならないを判断しています。

「だって、パソコンや事務用品が経費になるのは当たり前じゃないか」という声も聞こえてくるかもしれません。

しかし、パソコンだから経費になる訳でも、事務用品だから経費になる訳もありません。

逆を言えば、スーツ代だから経費にならない訳でもなく、1人の食事代だから経費にならない訳でもありません。

仕事でパソコンを全く使わない人がパソコンを買っても必要経費にはなりませんし、仕事で事務用品を全く使わない人が事務用品を買っても必要経費にはなりません。

仕事のときしか着ないスーツを買えば経費になります(按分が必要な場合があります)し、飲食店を経営している人が研究のために1人で食事をすれば、経費になることもあります。

何が言いたいかというと、経費になるならないはイメージで決まる訳ではないということです。

知り合いがパソコンを経費にしていると言っていたから、あるいは、インターネットに書いてあったから、自分もパソコンが経費になる訳ではないのです。

ちょっとしつこくなりましたが、必要経費とは、基本的には、収入を得るために直接要した経費であったり、販売費や一般管理費のことを言います。

簡単に言うと、言葉通りで、その商売(事業)に必要かどうかで決まることが多いです。

ですから、仕事に関係のないパソコンを買っても必要経費にはならないし、仕事で使わないインターネット料金を支払っても必要経費にならないのです。

仕事ではいつもスーツを着て、仕事以外ではスーツを着ないのであれば、スーツは必要経費になるでしょうし、飲食店で味の研究のために、食事をすることが必要であれば、1人での飲食費も必要経費になります。

個人事業主の方で自分で確定申告をされる方は、今頃経費になるならないの判断をしている人もいるでしょう。

そういった時に、イメージで経費になるならないを判断するのではなく、その商売(事業)に必要かどうかという視点で判断をすることを忘れないようにしましょう。

領収書をどさっと税理士事務所に渡している場合、税理士事務所の人がイメージで経費になるかならないかを判断している場合がありますので注意しましょう。

こういったことも丸投げのデメリットですね。

税理士事務所側も判断できないし、一つ一つの領収書をお客様に確認していたら、料金を上げないといけなくなるので、やはり、お客様の方で分類することが望ましいと思います。

【編集後記】

一人暮らしが続いているので、鍋を作ることが増えています。

先日は、葉たまねぎを鍋に入れてみました。葉たまねぎは食感が好きなのですが、ちょっと煮過ぎてしまいました。

それでも美味しかったですけどね。

葉たまねぎは炒めた方が美味しいかもしれないです。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。