世間には色々なセミナーがあふれています。
一見なるほどと思うようなセミナーでも自分には当てはまらないものも多いです。
セミナーに参加するときは、自分に当てはめて必要かどうかを判断するようにしましょう。
その宣伝文句は自分に必要なものですか
わたしは税理士事務所を経営しているので、税理士事務所を例にとって話をすすめます。
税理士事務所向けのセミナーとして、下記のような宣伝文句をきくことがあります。
・売上が10倍になる方法
・毎月30件の問い合わせが来る○○
上記のような宣伝文句を聞くと、一瞬凄い内容のセミナーなのかなという気になってしまいます。
しかし、ちょっと考えてみてください。
「売上げを本当に10倍にしたいですか?」
あるいは「毎月30件の問い合わせが欲しいですか?」
売上げを10倍にしたい人や、毎月問い合わせが30件欲しい人はそれでいいと思います。
わたしの場合で言うと、拡大を目指していないので、売上げが10倍になんてなったら、そもそも業務をこなすことができなくなります。
また、問い合わせの件数もせいぜい月に5件から10件もあれば十分だと思っています。
毎日1件の問い合わせがきていたら、問い合わせに対応するだけで、かなりの時間を使うことになってしまいます。
そもそも、売上げは今の10倍も必要ありませんし、問い合わせの数も同じです。
実際に、「売上が10倍になる方法」という税理士事務所向けのセミナーがあったとしたら、参加する人の中で、本当に売上を10倍にしたいと思っている人は1割もいないのではないでしょうか。
税理士事務所はそこまでの拡大(売上が10倍になるような)を目指す人は多くないのではないかと思います。
そこまでの売上げではなく、単に、売上げを増やすための参考になると思って参加している人が多いと思います。
そうであるならば、「売上を30%増やす方法」とか、「単価を30%増やす方法」といったセミナーに参加した方が自分のために有用なセミナーになるのではないでしょうか。
売上げを10倍にする方法と売上げを30%増やす方法は違う
売上げを10倍にする方法と売上げを30%増やす方法は違うと思います。
また、売上げを10倍にする場合は、人を増やしたり、広い事務所を借りたりする必要があります。
もし、人も増やすつもりもなく、広い事務所を借りるつもりのない人が、そう言ったことを前提で売上を10倍にする方法というセミナーを受けても、得るものはすくないのではないでしょうか。
この業界は、何となく、拡大している税理士事務所は上手くいっているというイメージを持つ人が多いです。
しかし、わたしの感覚では、拡大している事務所はそれなりに大変です。
人の問題や、コストの増加、業務品質の維持など、取り組まなければいけない課題がたくさんあります。
売上げを10倍にしたいということは、これらの多くの課題にも取り組まなければいけないということだと思います。
しかし、売上げを30%増やしたいということであれば、人の問題や、コストの増加、業務品質の維持などの課題の解決方法は、売上10倍をめざすときのそれとは変わってくると思います。
もし、売上げを30%増やしたいのであれば、売上げを30%増やすためのセミナーを探して受講した方がいいです。
まとめ
セミナーでは、派手なタイトルがついているものも多くあります。
今回書いたような「売上が○○倍になる方法」とか。
税理士事務所で言えば、そのセミナーに申し込む前に、売上が何倍にもなることを本当に望んでいるのか自問自答した方がいいと思います。
仮に、売上を30%増やしたいのだとすれば、売上を10倍にするのとは、やり方が違うはずです。
セミナーを受講する際は、自分自身に当てはめて、自分に合ったものを受講するようにしましょう。
【編集後記】
昨日、4か月と20日で娘が初めての寝返りをしました。
寝返りは成長の過程で重要な意味はないみたいなので、寝返りをしたという嬉しさよりは、今後は心配事が増えるなぁという気持ちの方が強いです。
段差のある近くに寝かせるのは危険ですし、柔らかいところでは窒息に気をつけなくてはいけません。
最近は色々なものに手を伸ばして掴むようになったので誤飲にも気をつけなくてはいけません。
それでも、日々成長しているので、やっぱり嬉しい気持ちの方が大きいですね。