独立をする際に、節税のために配偶者に仕事を手伝ってもらうことのデメリット

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独立をする際に配偶者に仕事を手伝ってもらうかどうかを考える人は多いと思います。

中には、配偶者に給与を支払うことで節税になるからという理由で仕事を手伝ってもらおうと思う人もいるかもしれません。

しかし、節税のために配偶者に仕事を手伝ってもらうことにはデメリットがあります。

今回の記事では、夫が独立をして、節税のために妻に仕事を手伝ってもらうことについて書きます。

配偶者の気持ちと可能性

一番のデメリットは配偶者の気持ちと可能性だと思っています。

配偶者が仕事を手伝う気持ちがあるのかどうか。

積極的に手伝ってくれるのであれば良いのですが、嫌々手伝っている、あるいは言われたから手伝っているという状況だと上手くいかない可能性が高くなります。

独立当初はそれでもいいかもしれませんが、長い目で見ると、配偶者が嫌々手伝っているという場合は、色々な意味で問題が発生すると思います。

仕事が上手くいかなくなるだけではなく、最悪家庭環境まで悪くなってしまうかもしれません。

そして、配偶者の可能性を狭めてしまうという可能性もあります。

配偶者が、本当はやりたいことがあるのに、夫の仕事を手伝うとなると、本来やりたかったことができなくなる可能性があります。

人生は一度きりなので、節税になるからと言って、嫌々夫の仕事を手伝うくらいであれば、妻のやりたいことをやった方がいいというケースも多いと思います。

妻のやりたいことが仕事である場合、家庭の収支にも影響を与えます。

節税のために妻に仕事を手伝ってもらうケースでは、妻は比較的簡単な仕事をして夫から少額の給与をもらう場合が多いです。

この場合、節税にはなるかもしれませんが、世帯の収入自体は増えません。

手取りが多少増えるくらいです。

しかし、妻がやりたい仕事があり、その仕事をすれば、年500万円、あるいはそれ以上に稼ぐということも十分考えられます。

世帯の収入を考えると、妻は自分のやりたい仕事をやった方がいいということになります。

妻がそれほど稼がなくても同じです。

妻の収入が100万円でも200万円でも、世帯の自由になるお金は、妻が他で働いた方が多くなることが多いと思います。

お金のことよりも、妻の生活が充実するというメリットの方が大きいことは言うまでもありません。

リスクが集中するデメリット

もう一つ、妻に仕事を手伝ってもらうデメリットがあります。

それは、リスクが夫の仕事に集中してしまうことです。

夫の仕事が上手くいかなくなれば、家計は一気に苦しくなります。

妻が他で働いていれば、夫の仕事が上手くいかなくなった場合でも妻の収入があり、夫の仕事を立て直すための時間を稼げる可能性が高くなります。

世帯の収入が1つよりも2つの方が家計のリスク分散という観点からも優れていると思います。

配偶者に仕事を手伝ってもらうメリット

そうは言っても、配偶者に仕事を手伝ってもらっている人はたくさんいます。

それにはメリットがあるからです。

一番のメリットは信頼できるという点でしょう。

一般的には、不正を働く心配がないですし、精神的な面でも支えになってくれる可能性があります。

他人従業員だと、いきなりお金を任せることも難しいですし、精神的な支えになってくれるということも難しいです。

そして、妻と一緒に頑張ることで、1+1=2以上になる可能性があります。

1人よりも2人で頑張ることで、大きな成果を生むことができるかもしれません。

その点が夫婦2人で同じ仕事をするメリットになります。

まとめ

独立をする際に、節税になるからという理由で配偶者に仕事を手伝ってもらうことはおすすめしていません。

もちろん、配偶者に仕事を手伝ってもらうことによるメリットもあります。

しかし、今回の記事では、「節税のために」という言葉がキーワードになっています。

節税のために妻に仕事を手伝ってもらうケースの場合は、妻と2人で頑張って相乗効果を生むというケースが少ないと思います。

ですから、節税になるという理由で配偶者に仕事を手伝ってもらおうと思っている人は、もう一度考え直してみてください。

配偶者は仕事を積極的に手伝ってくれようとしているのか。

配偶者は、本当は他にやりたい仕事があるのではないか。

そういったことを考えると、配偶者は配偶者のやりたい仕事をする方が、お互いにとっても、家計にとっても良いのではないかと思います。

【編集後記】

台風15号に引き続き、台風19号が接近しています。

15号で建物が被害にあった方はとても心配だと思います。

ヤフーとウェザーニュースの予想図を見ると、ウェザーニュースだと首都圏を直撃する感じですが、ヤフーの進路予想だともう少し東のコースをたどる感じです。

あと1日あるので、何とかそれて欲しいなぁ。

台風がそれて欲しいという気持ちをこめて、アイキャッチ画像には晴れている写真を選びました。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。