ひとり社長は、会社のお金と自分のお金を区別しよう

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ひとり社長の生活費は自分の給料でまかなう

ひとり社長は、会社から役員報酬という給与をもらいます。ここが個人事業主とひとり社長の大きな違いです。

個人事業主の場合は、売上から経費を差し引いたものが自分の取り分になります。そのお金をどう使おうが基本的には自分の自由です。

しかし、ひとり社長は給料をもらうという点ではサラリーマンと一緒なのです。違うところは、その給与の額を自分で決められることですが。

サラリーマンが自分の給与の範囲内で生活しなければいけないのと同じように、ひとり社長も自分の役員報酬の範囲内で生活しなければいけません。自分の会社だからといって、会社のお金を勝手に生活費に使ってはいけないのです。

ですから、役員報酬を決める際は、自分の生活費を考慮して決めるようにしましょう。

立て替えた経費は定期的に精算する

ひとり社長が会社の経費を立て替えるのは普通のことだと思います。自分で立て替えた経費は毎日では大変なので、1週間に一度、あるいは1か月に一度、おおまかな金額でいいので、引き出して自分の財布に入れるか、自分の口座に振り込みましょう。通常の会社でいう経費精算をするのです。

これを1円単位でやってしまうと手間がかかるので、千円単位あるいは1万円単位くらいで精算するのがいいと思います。これをやらないと会社の帳簿のつじつまが合わなくなってしまいますし、会社のキャッシュフローもよくわからなくなってしまいます。

会社のお金が足りなくなったら、会社に貸してもいいが会社から借りるのはダメ

会社のお金が足りない場合に社長が会社にお金を貸すことはよくあります。このときに、会社のお金がないからといって役員報酬を支払わないと帳簿がおかしくなりますので、役員報酬を支払ったうえで、会社にお金を貸すようにしましょう。

逆に自分の生活費が足りなくなったからといって、会社のお金を生活費などに使うのはやめましょう。会社が社長に貸した場合は利息を計上しなければいけなくなります。金融機関から融資を受けようとする場合も、金融機関からの評価が低くなり借り入れにも影響してしまいます。

もっと大きな問題は、会社のお金と自分のお金の区別ができていないと自分の生活費がいくらかかっているのかもわからなくなってしまうことです。そのためにも、自分の役員報酬の範囲内で生活することは忘れないようにしましょう。

自分の生活費がいくらかかっているか、会社のお金がいくらあるか、これらは1円単位で合わせなくても、ある程度おおまかに把握できていれば、大きな問題にはならなくて済みます。

お金の管理をしっかりすることは、会社の経営にもプラスになりますし、自分の将来の資産形成にもつながります。お金の管理が苦手な人は、まずは、会社のお金と自分のお金を区別することから始めてみましょう。


 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。