通常、人が進んでいる道は、誰かが通ったことのある道を進んでいます。
全く人が歩いたことがない道を進む人はごくごくわずかです。
だから、普通の人は先人の知恵をいかすことができます。
セミナーを受けたり、本を読んだり、直接話を聞いたり、インターネットで調べるという方法もあるでしょう。
しかし、先人の知恵だけで、その道を通らないと決めてしまっていいのでしょうか。
なかには、自分で実際に通ってみた方がいい道もあるはずです。
日本人のメジャー挑戦で言うと、野茂さんは未開の地を進んだので、大変な苦労があったと思います。
しかし、野茂さんのあとにメジャーに挑戦した日本人は、野茂さんの切り開いた道を進むわけですから、色々と勉強をして道を進むことができたでしょう。
だからと言って、野茂さんと全く同じ道を通っているわけではないでしょう。
大きな道は野茂さんが切り開いたかもしれませんが、その後、イチロー選手や、松井秀喜さんなどが、新しい道を作り出しました。
先人の作った道を通りながら、新しい道を作ることもできるのです。
先人の知恵は利用しなければもったいない
わたしの場合で言うと、税理士という職業は、わたしの前に独立をして開業している人がたくさんいます。
ですから、税理士の開業については、先人の知恵がたくさんあるのです。
わたしは、5カ所の税理士事務所で勤務しましたので、5人の開業税理士を見てきました。
勤務先の所長税理士から学ぶことは多くありました。
その他にも、セミナーや本などで、色々と勉強しました。
また、業種は違えど、数百人の小規模企業の経営者を見てきましたので、経営者の方からも色々勉強させて頂きました。
もし、こういう税理士になりたいという人がいるのであれば、その人のセミナーに参加してみたり、その人の書いた本を読んでみたりするといいです。
個人的には、本を読むよりも、セミナーの方がその人の話を直接聞けるので、おすすめです。
少人数のセミナーであれば、なおいいでしょう。
書籍よりも、実際に会って話を聞いた方が参考になることが多いような気がします。
それでも、自分で経験することも大切
わたしの例で言うと、事務所を借りたこと、今後人を雇う予定であることは、先人の知恵から学んでやらないという選択肢もありました。
しかし、わたしの中では事務所を借りることも、人を雇うことも自分でやってみたかったことです。
たとえ、このあと、事務所を借りて失敗だったな、人を雇ったのは失敗だったということになったとしても、やっておきたかったことです。
やってみたうえで、自分には合わなかったということであれば、仕方ありません。
これらのことに関しては、先人の知恵に学んだからと言って、そもそもやらないというのは嫌なのです。
もちろん、全てにおいて自分で経験をする必要はありません。
避けて通った方がいいものは避けて通ります。
事務所を借りて人を雇った方が、効率よく仕事ができる、あるいはやりがいを持って仕事ができるかもしれないという気持ちが強く、試してみたいという気持ちが強いのです。
事務所を借りることも、人を雇うことも、どちらも固定費がかかります。
自宅兼事務所で一人でやるのとでは、年間で数百万円以上のコストの差があります。
それでもやってみる価値はあります。
まとめ
先人の知恵も大事だが、自分で経験してみることも大切だということを書いてみました。
わたしの場合は、拡大しないというスタイルです。
拡大しないのなら、自宅兼事務所で一人というスタイルでもいいように思います。
実際に、自宅兼事務所で一人で事業を営む税理士も多くいます。
さらに、人を雇うことについては、以前にこんな記事も書いていました。
人を雇うと、固定費が増えるだけではなく色々な問題が発生する可能性があります。
それでも、やってみたいと思っています。
やってみて失敗したら、元に戻せばいいわけですし、やらないで後悔するよりはよほどいいでしょう。
先人の知恵で、避けることができる選択肢も多くありますが、自分で本当にやってみたいと思うことは、やってみる価値はあると思います。
失敗したっていいんです。
その失敗を次にいかせば。
先人の知恵に、自分の経験をプラスして、前を向いて進んでいきましょう。
【編集後記】
アイキャッチ画像は、応接スペースです。
ソファーよりも、こういったテーブルと椅子で打ち合わせがしやすい形式にしました。
椅子が2脚しかありませんが、明日あと2脚届いて4脚になります。
スペースもテーブルもゆったりとしていて、落ち着いて打ち合わせができます。
テーブルの奥行きも90cmあるので、書類を広げての打ち合わせにも便利です。
40インチ程度のモニターをおいて、画面を見ながらの打ち合わせも出来るようにする予定です。