一般的に事業を行う場合は、拡大をしていないよりも拡大をしている方が凄いと思われます。
また、拡大をしないのではなく拡大できないと思われることも多いでしょう。
拡大しないことは、大規模であることの効率化との戦いでもあります。
規模が大きくなることによる効率化
規模が大きくなることにより、効率化をすることがあります。
例えば、商品を仕入れる時でも、大量に仕入れるから安く仕入れることができたりします。
1万円の商品を10個買うのであれば10万円ですが、1万円の商品を100個買うのであれば80万円になったりします。
さらに1000個買うのであれば、500万円になるかもしれません。
規模が大きくなれば、買う側の力が強くなり、価格交渉をすることが可能になることもあります。
税理士事務所で言うと、例えば、申告書の作成ソフトの利用料があります。
わたしが使用しているソフトは2人で使用しても5人で使用しても料金が変わりません。
5人で使用した方が大量に作業ができるので、同じ料金であれば、多い人数で利用した方が効率的です。
採用活動も規模により異なります。
1人の人を募集するのには10万円の募集費がかかるとします。
しかし、20万円の募集費をかけることで5人の採用が出来ることもあるでしょう。
広告宣伝も同様です。
規模が大きければ、新聞広告やテレビのCMなどをすることができますが、規模が小さい会社では、なかなかそこまでの広告費は出せません。
規模が小さいなりの広告宣伝を考えるのですが、効率という点からはどうしても悪くなります。
効率化がきかないところで勝負する
規模の小さな会社が規模の大きい会社と同じ土俵で戦うことは簡単ではありません。
ですから、規模の大きい会社がいないところで勝負をすることは一つの方法です。
例えば、わたしの場合、千葉県四街道市という人口9万4千人くらいの小さな市で事業をしています。
幸い千葉県四街道市には、大手の税理士法人はありません。
大手の税理士法人にとって、人口10万人未満の市は魅力的な市場ではないのではないかと思います。
千葉県の場合、東京から見て千葉市より先には、大手の税理士法人はほとんど進出していないと思います。
ですから、税理士事務所で言うと、今のところは大手の税理士法人とは競合せずに勝負をすることができます。
色々な業種で同じようなことが言えると思います。
もちろん、今がそうだからと言って、今後もそうであるかどうかはわかりません。
インターネットの発達で、近くの税理士に頼むメリットがなくなれば、場所の優位性はなくなってしまいます。
そうなったとしても、まだ10年くらいは、実際に会う会わないでは差があると思っています。
しかし、10年もすると、実際に会うというこだわりはほとんどなくなってしまうかもしれません。
小規模だからこそできる効率化もある
実は、小規模だからこそできる効率化もあります。
例えば、1人の税理士事務所の場合は担当が変わることがありません。
大手の税理士法人では、担当者が変わることも珍しくありません。
担当者が変わるということは効率的とは言えず、担当者が変わらないことが効率的とも言えます。
また、人が多く入れ替わることも珍しくないため、採用活動や教育が効率的にできないことがあります。
対して少数で入れ替わりの少ない税理士事務所では、効率よく採用や教育ができることもあります。
もちろん、お互いに効率的な部分とそうでない部分がありますので、どちらが良いと言い切ることはできません。
ただし、小規模であるならば、小規模であることを考えた効率化をすることが大切でしょう。
大規模な会社を真似ることが良いこととは限りません。
まとめ
大規模な方が効率的にできることが多くあります。
しかし、小規模には小規模なりのやり方があります。
大規模な会社が入って来ない場所で勝負をしたり、小規模だからこそできる効率化で勝負をすることができます。
拡大しないスタイルを取るのであれば、小規模なりの効率化を図るようにしましょう。
【編集後記】
最近、あるブログでカフェイン断ちをしたら、頭痛が始まったということを読みました。
わたしは、今まで週末に頭痛を感じることがありました。
なぜ、週末ばかりなんだろうと思っていました。
平日は仕事で気が張っているので、気が緩む週末に頭が痛くなるのかなと思っていました。
しかし、平日は平均3杯のコーヒーを飲み、休日はあまり飲まないことに気づき、「もしかしてカフェインの影響だったの?」と思い当たりました。
そこで、最近は週末の朝にコーヒーを飲むことにしました。
まだ、飲み始めて2週間ほどですが、今のところ、週末の頭痛がありません。