税理士の仕事がAIに奪われると言われていますが、個人的にはそれよりも規模の拡大に飲み込まれたくないなと思っています。
世界レベルで見ると、「GAFA」と呼ばれる大企業(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)が拡大を続け、色々な企業が影響を受けています。
税理士業界でも、拡大を目指す一部の税理士法人がM&Aなども利用しながら小規模の税理士事務所を飲み込んでいます。
この流れは今に始まったことではなく10年くらい前には始まっていたと思います(もっと前からかもしれません)。
税理士事務所は、以前は法人化が認められていなく個人事務所でしたが、税理士法人が認められたときから、こういった流れになることは決まっていたのかもしれません。
わたしは元々独立をしたいと思い、税理士を目指したので、今後も自分の思うようにやっていきたいという気持ちが強いです。
税理士業界で大手の寡占化がどこまで進むかわかりませんが、これには抵抗していきたいなと思っています。
小規模な税理士事務所が生き残るためには
大手の寡占化が進むと仮定すると、小規模な税理士事務所は大手と違うことをやらないと生き残れなくなる可能性があります。
基本的に大手は規模の優位性をいかした仕事をすると思います。
業務の標準化や高度な業務品質、事業の継続性、大手という安心感などが売りになるでしょうか。
しかし、現時点では、これらを本当にいかした大手はそれほどないのではないかと思っています。
大手の税理士法人と小規模な税理士事務所で、業務品質にどこまで違いがあるかと言うと明確な違いがあるとまでは言えないと思います。
ここでは、小規模企業や個人事業主に対する税務に限定して話をしています。
具体的には、従業員100人以下の会社、売上げで言うと、100億円以下くらいの会社を想定しています。
割合で言えば、従業員20人以下の会社が9割以上、売上げ10億円以下の会社が9割以上という感じです。
それ以上の規模の会社だと、やはり大手の税理士法人の方が有利な面も多いかと思います。
事業の継続性についても、大手だから安心かと言うとそうでもないでしょう。
より大きな税理士法人に買収される可能性もあります。
本当に寡占化が進めば生き残る大手の税理士法人の数も絞られるからです。
小規模税理士事務所がやることとしては、大手がやらないことをやるということがあります。
そういう点で言えば、大手は小規模企業や個人事業主はあまりやりたがらないと思うので、そこに集中するという方法があります。
また、ITやAIが発達すると言っても、近くの税理士にお願いしたいという需要はまだしばらくはあると思うので、大手税理士法人が進出していない地域で勝負をするという方法もあります。
また、大手税理士法人では個人の顔が見えにくくなるので、個人を売りにするという方法もあります。
この人にお願いしたいという需要を作れればいいと思います。
いずれにしても、小規模な税理士事務所が生き残るには、大手に負けないもので勝負をする、あるいは大手とは別の土俵で勝負をするなどの工夫が必要になるでしょう。
まとめ
世の中的には、色々な業界で大手がより拡大していくと思います。
しかし、わたしはその流れに抵抗しつつ小規模で生き残っていこうと考えています。
そうでなければ、自分で独立をした意味もないと思いますし、そもそも自分がやりたいことができなくなると思っているからです。
そのために、小規模な税理士事務所が生き残るためにはどうしたらいいのかということを考えながらやっていきます。
【編集後記】
熊野古道や四国八十八カ所めぐりを歩いてみたいなぁ。
いつか行ける日が来るかなぁ。
仕事を調整して、そのくらいの休暇がとれるくらいになれたらいいなぁ。
50歳や60歳の節目のときに、旅に出るというのもいいですね。
アイキャッチ画像は週末にお参りに行った千葉神社近くの木村屋さんの豆大福とおはぎです。