2年近く前から、税理士又は税理士受験生を募集していました。
小さな事務所ですし、条件がちょっと変わっていることもあって、ほとんど応募はありませんでしたが、2年近くかかってようやく1人入所になりました。
今回は、税理士受験生の方です。
今いる従業員も税理士受験生ですので、これで、弊事務所は、税理士受験生が2人ということになりました。
税理士受験生募集の目的
税理士又は税理士受験生を募集したのは、税理士が複数いる事務所にしたかったからです。
開業以来、税理士は私1人でやってきましたが、色々な理由から税理士が複数いた方が良いと判断をして、募集することにしました。
税理士を複数にしたい1番の理由は、この事務所を次の世代に引き継ぎたかったからです。
せっかく自分が立ち上げた事務所を、私の世代だけで終わらせてしまうのも寂しいなという気持ちがありました。
引き継ぐには税理士が必要です。
自分が苦労して立ち上げた事務所をM&Aのような形で、次の税理士に引き継ぐのは嫌なので、長く一緒にやった税理士に引き継ぎたいと思っています。
今回入所した方が、引き継ぎの候補ということではありません。
引継ぎはある程度一緒にやってから考えることで、最初からそのつもりで採用することはないと思います。
2番目の理由として、税理士が複数になることによってできることがあると考えたからです。
仕事の幅が広がる、チェック体制ができるというのはもちろん、複数の税理士がいることによって選んでもらえることもある。
そういったことが、税理士複数体制によって生まれると考えました。
後付けのような感じですが、その他の理由としては、色々な働き方に対応したいということです。
せっかく税理士の資格を取ったのに、その資格を活かせていない人もいます。
例えば、働く時間がそれほど取れないために、なかなか勤務する事務所がないという人もいます。
そういった人にとって、色々な働き方を提供したいという思いもありました。
このように、色々な理由があって税理士を採用したいと思いました。
ただ、いきなり税理士を採用するのは難しいので、税理士受験生を採用して、その後税理士になってもらえればいいなと思います。
ちょっと変わった条件
先ほどちょっと条件が変わっていると書きましたが、その変わっている条件とは、税理士になった後もずっと一緒に働くということです。
税理士事務所は、比較的入れ替わりの多い職場で、税理士になった後は独立したり、転職したりする人も多いです。
税理士事務所の平均勤続年数はわかりませんが、感覚としては、かなり短いと思います。
そんなこともあって、一緒にずっと働くというのは、なかなかのハードルになります。
それでも、多くの事務所は長く働くつもりの人を募集しています。
中には、そうでない事務所もあるかもしれませんが(言葉は悪いですが、使い捨てみたいな感覚で)。
その場合の長くとは、せいぜい3年以上とか5年以上を想定していると思っています。
私は、そのレベルではなく、10年、20年、さらには、定年までずっと働くというイメージで募集しています。
ここまで言えば、税理士になった後は独立したいという人は、応募してこないと思っています。
その分、応募してくる人数は相当少なくなります。
ただし、お互いのミスマッチをなくすために、そこは仕方ないと割り切っています。
今回の2人は、応募の前に、一度事務所に来てもらい話をしています。
応募の前に、ミスマッチをなくすためです。
今回の方は、実際の応募の一年以上前に来所して話をしていますし、もう1人の方も、応募の5か月前に来所して話をしています。
少なくとも、そこから応募までの時間が空いても、考えが変わらなかったことで、ミスマッチの可能性は少なくなっていると思います。
働きやすさを追求する
何のために働くかということを考えたときに、働きやすさを追求するという答えに行きつきます。
働く理由の一番の目的は、お金を得るためです。
何のためにお金を得るのかと言えば、生きていくためにです。
では、なぜ生きるのかというと、幸せになるためだと思っています。
幸せになるためには、仕事で疲弊していては難しいと考えています。
ですから、働きやすさを追求しています。
小さな事務所なので、生産性が高いわけではありません。
その中で、働きやすさを追求するのは簡単ではありません。
それでも、そこを追求しないと働く意味がないと考えているので、なるべく妥協せずに、そこを追求します。
詳しく書くのはなかなか難しいですが、勤務時間、有給の取りやすさ、休みやすさ、職場の雰囲気、人間関係、などなど、色々な点で工夫しています。
よく求人票に、アットホームな職場ですと書いてあると危険みたいなことを聞きますが、弊事務所は、アットホームとは違うかなと思っています。
また、従業員は家族みたいなものだと聞くこともありますが、それも思っていません。
従業員は仲間という感覚を持っています。
雇う側と雇われる側は、利害が一致しないと言いますが、少なくとも、所長と従業員が、ある程度同じ方向を向いている必要があると考えています。
働きやすさを追求するのは、業績も良くなくてはできないので、業績も大事にしなくてはいけません。
大抵は、業績を重視するあまり、働きやすさが犠牲になるので、そのバランスには答えはないと思います。
答えがない中で、良いと思ったものを取り入れていく感じです。
まとめ
新しくパートさんが1人入所しましたので、記事にしました。
12月にも、もう1人パートさんが入所予定です。
応募の数は少ないと書きましたが、ハローワークを含め、どこの媒体も利用せずに求人しているのに応募があるというのはありがたいことです。
その分時間はかかっていますが、焦って募集しているわけではないので、今後もこのペースで行きます。
今回2人入所するので、一年くらいは募集をやめますが、1年後くらいにはまた募集を再開しようかと考えています。
【編集後記】
先日、下の子の七五三をしました。
ついこの前、上の子の七五三をしたばかりだと思っていたのに。
子どもはあっという間に大きくなっていきますね。
貴重な時間を大切にしたいです。