まちの税理士事務所の2023年を数字で振り返る

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毎年恒例?の数字の振り返りです。

2020年度からこの形で振り返っているので、今回で、4回目になります。

興味のある方も少ないかもしれませんが、今年もやっていきます。

過去の記事はこちらです。

まちの税理士事務所の2022年を数字で振り返る

2022.12.31

まちの税理士事務所の2021年を数字で振り返る

2021.12.29

まちの税理士事務所の2020年を数字で振り返る

2020.12.29

2023年はこんな感じになりました。

 2022年2023年 
勘定科目構成比構成比増減率
売上高100.00%100.00%18.00%
システム利用料4.20%3.60%1.90%
租税公課(原)0.00%0.10%668.30%
租税公課6.00%6.10%21.40%
荷造運賃0.10%0.10%48.20%
水道光熱費0.80%0.70%-3.90%
旅費交通費0.10%0.20%322.70%
通信費2.10%2.20%27.10%
広告宣伝費1.40%3.20%171.20%
接待交際費0.30%0.40%70.30%
損害保険料0.40%0.30%-23.70%
修繕費0.80%0.30%-48.30%
消耗品費1.60%4.50%228.70%
減価償却費3.30%3.50%26.80%
福利厚生費1.10%2.00%114.70%
法定福利費2.00%1.70%0.00%
給料賃金12.40%13.00%24.40%
利子割引料0.40%0.30%-7.10%
地代家賃5.60%14.40%204.60%
燃料費0.30%0.30%23.50%
リース料0.00%0.10%
支払手数料6.70%6.10%7.60%
ソフトウエア利用料0.00%2.60%
警備料0.00%1.30%
研修採用費1.80%1.20%-18.00%
新聞図書費0.60%0.50%5.10%
中退共掛金0.50%0.60%46.70%
諸会費1.10%0.80%-14.40%
雑費0.10%0.10%32.50%
雑損失0.20%2.00%941.50%
控除前所得金額46.40%27.60%-29.80%

まずは、表の説明です。

売上高を100%として、売上高に占める各勘定科目の比率が書いてあります。

2023年のシステム利用料は、3.6%になっています。

例えば、売上が100万円だとしたら、システム利用料は、36,000円ということを示しています。

そして、右の列の増減率は、2022年に対して、2023年の増減率です。

システム利用料の増減率は1.9%となっていますので、仮に2022年のシステム利用料が10,000円だとしたら、2023年のシステム利用料は、10,190円だったということになります。

それでは、上から順にみていきます。

売上ですが、前年比18%増となりました。

目標が15%増でしたから、まずまずの数字かと思います。

ただし、2023年中に、人は増えても1人と思っていました。

実際には、2人増えましたので、目標達成ではありますが、十分な売上ではありませんでした。

人が2人増えたので、来年は最低でも、前年比15%増を目標とします。

売上が増えてくると、増減率は減少するのが普通なので、簡単な数字ではありませんが、何とか目標として達成できればと思います。

2人増えましたが、システム利用料は、1.9%しか増えていません。

これは、何人までは定額で使えるというものも多いので、それほど増えていないということになります。

逆に言うと、少ない人数で使うと費用効率が悪いということになります。

租税公課が21.4%増えてますが、消費税の影響が大きいです。

売上が増えると消費税も増えるので、これは仕方ないです。

事務所移転によって、水道光熱費が増えるかと思いましたが、3.9%の減少と、思いのほか減少しました。

これは、ちょっとびっくりです。

新しい建物の方が、気密性が高く省エネなのかもしれないです。

面積が広くなっても、安くなったので。

旅費交通費が、大きく増加していますが、これは、従業員の通勤交通費の影響です。

それでも、旅費交通費の売上に占める割合は、0.2%ですから、大した影響はありません。

広告宣伝費が、171%増と大幅に増加したのは、ホームページを作り替えたからです。

これは、2024年は大幅に減少する予定です。

消耗品費も、228.7%増でした。

事務所の移転と、新しい人の入所で、物をたくさん買いましたので、これも仕方ないでしょう。

来年は、半分くらいになるかと思います。

福利厚生費も増加していますが、働く環境の整備に必要なものなので、これはこれでOKです。

給料は、24.4%増えてますけど、10月25日に1人、12月11日に1人増えたので、来年はもっと増える予定です。

一番大きく増加したのが、地代家賃です。

204.6%増加ですから、約3倍になっています。

これは、事務所移転によるものですし、自分の会社に払っているものなので、一概に増えたといっても、ちょっと事情が違います。

自分に家賃を払っているようなものなので。

燃料費が23.5%増えていますが、これは、訪問するお客様が少し増えた影響です。

ソフトウエア利用料は、今年新たに作成した勘定科目です。

サブスクで使うようなソフトウエアの利用料です。

主なものはMykomonの利用料なんですけど、ソフトウエアなのかという気もしますが、一応この勘定科目を使用することにしました。

他には、docuworks、Microsoft365などの利用料が入っています。

警備料も、今年から新しく発生しています。

新事務所になって、セコムと防犯カメラを導入しましたので、これらの費用がここに計上されています。

来年以降も、ほぼ定額で発生します。

勘定科目を1つ1つ見てみると、仕方ないなと思いつつ、合計すると、経費が大きく増えているのが目立ちます。

経費が大きく増えたので、売上に占める控除前所得が、46.4%から27.6%に大きく減少してしまいました。

増減率で言うと、29.8%の減少です。

これは、結構痛いです。

勤務時代は、年収がいきなり3割落ちることはないと思いますが、開業していると、こういうこともあります。

ただし、前向きなお金の使い方をしているつもりなので、2024年は挽回する予定です。

毎年思うのですが、1つ1つの勘定科目の売上に対する割合なんて微々たるものなんですけど、これだけ勘定科目が集まると、大きな数字になるんですよね。

なんでも、1つ1つの積み重ねということなんでしょう。

それにしても、この規模の税理士事務所で、売上に対する控除前所得の割合が27.6%というのは、さすがに寂しい数字です。

やはり、自分のモチベーションのためにも、ここはもう少しこだわった方が良いところですね。

ですので、2024年は、人件費(給与、法定福利費、福利厚生費、中退共、研修費など)以外の経費は、控えめで行くことにします。

人件費は、働きぶりや業績に応じて判断していきます。

毎年こうして一年間の数字を振り返ると、今年も頑張ったなぁと思えますよね。

そして、新たな年も頑張ろうと思うことができます。

まとめ

今年もまた、数字で振り返ってみました。

2023年は、事務所移転、新しい人の増加があって、経費が大きく増えた年となりました。

売上が目標達成にも関わらず、所得は前年割れという残念な結果になりましたが、2024年に向けては、良い年だったのではないかと思います。

来年は、売上、所得ともに目標達成となるように頑張ります。

【編集後記】

年明け早々、下の娘が手術をしました。

難しい手術ではなく、1泊2日の入院ですでに退院もしています。

年末から、色々あってバタバタしていますが、今日からの3連休で、通常の日常を取り戻したいです。

アイキャッチ画像は、橿原神宮で、大みそかに撮った写真です。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。