その会社設立、合同会社で大丈夫ですか?

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合同会社は低コスト

合同会社は、平成18年の会社法改正により新しく作られた会社形態で、株式会社に比べるとまだまだ数が少ないのが現状です。では、合同会社のメリットはどんな点でしょうか。

・設立費用が安い
・ランニングコストが安い
・役員の任期がないので役員の任期に伴う役員変更登記の必要がない
・決算公告の義務がない

他にもあるのですが、主なものはこのくらいでしょうか。1つ目の設立費用と2つ目のランニングコストは安いと書きましたが、3つ目も役員変更の登記の必要がないので、登記費用がかからない、4つ目も公告をしないから費用がかからないということで、4つともコストが安いということで共通しています。

実際、今まで私がお会いした合同会社を設立した方のほとんどが、コストが安いことが理由で、合同会社を設立しています。

取引先は合同会社で大丈夫か

合同会社は一般的に株式会社よりも信用が低いと思われている傾向があります。ですから、ある程度大きな会社と取引する際に断られたり、中小企業でも社長が年配の人であれば、合同会社なんか知らないなぁ、取引して大丈夫かなぁ、と思われてしまう可能性があります。

設立費用が十数万円安いからといって、取引に影響が出るようであれば、本末転倒です。合同会社を作る際は、合同会社で事業に支障がないかよく検討しましょう。

従業員を採用するか

仕事を探している人が、株式会社と合同会社で同じ条件の求人を見つけた場合、どちらの会社に応募するでしょうか。多くの人が、株式会社の方に応募するのではないでしょうか。自分が周りの人に合同会社で働いていると言ったときに、合同会社?大丈夫?と思われるよりも、普通に株式会社で働いているよ、と言ったほうが楽ですから。実際に合同会社が株式会社よりも劣るということではありません。

こうしてみてみるとメリットは、安くなる費用が限定的なのに対し、デメリットは、限定されていないので、影響が大きいと思います。

株式会社にしておけば、大きな会社と取引できたかも。いい人材を採用できたかも。と、後になって後悔することにもなりかねません。もちろん、合同会社から株式会社に変更することもできますが、その費用を考えると最初から株式会社を作ったほうが手間もかかりません。

迷ったら、株式会社にしておいたほうが無難です。

取引先はもう決まっていて問題がないことが分かっている。人も雇う予定もないということがはっきりしてれば、合同会社でも問題ないと思います。そういう人は費用の安い合同会社を設立しましょう!

最後に、株式会社でいう代表取締役は、合同会社では代表社員といいます。代表取締役という肩書にあこがれている人は、肩透かしを食らいますので、その点は知っておいたほうがいいかもしれません。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。