今はまとまったお金がなくても、長い時間をかけて資産形成をしたい人にとってつみたて投資は向いています。
仕組みをつくってしまえば簡単
つみたて投資は、普通の人が長い時間をかけて資産形成をするのに有効な方法です。一度つみたての設定をしてしまえば、あとは自動的につみたてられます。投資にかける時間が少なくて済むのです。
つみたて投資で資産形成をするには続けることが大切です。投資のプロでない普通の人にとって、投資に時間や手間をかけないことこそ、続けるために必要なことなのです。毎回どの資産を買おうかな、とか、どのタイミングで買おうかなとか考えていると疲れてしまい、つみたてが続けられなくなってしまいます。
安いときに買って高いときに売ればいいといいます。言うのは簡単ですが、実行するのは難しいです。今が高いときなのか安いときなのかは普通の人にはわかりません。
つみたてを自動設定にしてしまえば、このような問題が解決するのです。
自動つみたてなら、下がっても続けられる
株価が下がって、含み損をかかえてくると、これ以上損をしたくないということで資産を売却してしまったり、新たなつみたてを中止したくなったりします。ここで売却したり、つみたてを中止してしまうことは、長期の資産形成の本来の目的に反してしまいます。
自動つみたての設定をしていれば、少しくらい下がったからといって売却をしたり、つみたてを中止したりすることもなくなるでしょう。
もちろん、世界中の資産に分散して投資することは必須です。個別株や、特定の国や資産だけに投資することはおすすめしません。個別株に投資をしたら、最悪紙くずになってしまう可能性があります。
低コストで分散されたインデックスファンドのつみたてであれば、基準価額が下がったら口数を多く買えるので得した気分になることさえあります。
つみたて投資が最強なわけではない
つみたて投資をおすすめしていますが、つみたて投資をしていれば必ず儲かるとか、つみたて投資が最強であるとは言っていません。つみたて投資で損をすることも当然あります。つみたて投資よりも儲かる方法もあるでしょう。
普通の人が無理なく続けることができる投資方法がつみたて投資なのです。
つみたて投資も10年20年と続けていれば、資産額も大きくなっていきます。資産が増えれば当然リスクも増えます。自分のリスク許容度の範囲内におさまっているかの確認はする必要があります。年に一度程度のリバランスもしたほうがいいでしょう。
つみたて投資ならば、30年間本当に何もしなくていいわけではありません。最低でも、1年に1度は自分の資産を確認しましょう。
リスクを負いたくない人は、預金をつみたてましょう。つみたては預金でも効果を発揮します。
インデックスファンドにしろ、預金にしろ、長期のつみたてで資産形成をして老後の不安をとり除きましょう。