様々な業界で、規模が大きい方が有利な場合があります。
それでは、誰もが規模の拡大を目指せばいいかと言えば、そうとは限りません。
規模の拡大は成功すれば、大きなメリットを享受することができますが、失敗したときのリスクはとても大きなものになる可能性があります。
営業費用の増加
規模を拡大するためには、売上げを増やさなくてはいけません。
税理士業で例えると、顧問先(顧問契約とは限らない)を増やす必要があります。
しかも、拡大するためには、顧問先をたくさん増やさなくてはいけません。
顧問先をたくさん増やすためには、たくさんの営業や宣伝をしなくてはいけません。
営業専門のスタッフを雇えば人件費がかかりますし、より多くの人に知ってもらうような宣伝をしようと思えば多額の広告宣伝費がかかります。
仮に、営業マン1人の人件費が500万円、広告宣伝費が500万円とすれば、これらの費用で年1,000円の費用がかかります。
営業マンも広告宣伝も確実に効果が出るとは限らないため、この金額では足りないこともあります。
大規模な税理士法人であれば、この何倍もの費用をかけている可能性があります。
規模で勝負をするならば、このくらいのことは知っておかなくてはいけません。
人件費の増加
拡大をしていくと人手が足りなくなるので、多くの人を雇うことになります。
しかも、業務を滞らせないためには、人手が足りなくなる前に人を雇う必要があります。
ですから、自然と人件費が増加します。
本来なら5人で良いところを6人7人と雇うことになり、さらに、辞める人も考慮するので、余計に人を雇わなくてはいけません。
拡大を目指さない場合に比べて、常に20%かそれ以上の人件費が余計にかかるのではないでしょうか。
拡大を目指さない場合に50人必要であるところが、拡大を目指すのであれば60人以上必要といった感じです。
組織作りが大変
通常拡大する場合は、短時間で拡大をすることが多いです。
短時間で拡大をしようとすると、組織作りが追い付かなくなります。
管理職が育たなかったり、教育が追い付かなかったりします。
組織が機能しなければ、新しく入った人が辞めてしまう可能性も高くなり、余計に組織作りが難しくなります。
固定費の増加
拡大をしようと思ったら、広い場所に移転が必要だったりするので、家賃などの固定費が増えます。
こちらも人件費と同様、拡大のスピードを上げようと思えば思うほど、早め早めに固定費が増加することになります。
拡大のメリット
これだけリスクがあるのに、なぜ拡大を目指すのかというと、拡大にはメリットがあるからです。
マンパワーが増えるのはもちろん、多額の設備投資によって、小規模事業者ではできないようなことができるようになります。
また、拡大をすれば、名が売れるので、お客様の方から声をかけて頂くことも増えるでしょう。
採用もしやすくなりますし、優秀な人が集まりやすくなります。
銀行の信用も高くなり、融資も受けやすくなることもあります。
業種によっては、小規模事業者が生き残ることが難しいということもあるでしょう。
まとめ
色々な業界で、拡大していく事業者にお客様が集中していく可能性があります。
そう言った理由もあって、拡大を目指す人や会社も当然のようにあります。
しかし、拡大を目指す場合は、色々なリスクを背負うことも忘れてはいけません。
拡大を目指して失敗した場合は、莫大な借金だけが残るという可能性もあります。
ただし、拡大しなければ見えてこない景色や世界もありますので、拡大を目指すことが悪いとは思いません。
リスクを承知で挑まなければ拡大もおぼつかないでしょう。
拡大を目指さない小規模事業者の場合は、拡大することにより得られるものを放棄するかわりに、小回りがきくというメリットがあります。
生き残る可能性という点では、小回りの利く小規模事業者の方が有利な側面もあります。
今後は大規模事業者にお客様が集中するという理由だけで拡大を目指してしまうと失敗したときのリスクが高すぎます。
拡大を目指すときは、失敗したときのリスクも想定したうえで挑戦することになるでしょう。
【編集後記】
千葉ロッテの荻野が故障をしてしまいました。
最も恐れていたことが、この時期になって発生したとあって、クライマックスシリーズ進出がとても厳しくなってしまいました。
可能性があるうちはあきらめずに頑張って欲しいです。
アイキャッチ画像は、千葉みなとにあるアマンダンセイルのデザートビュッフェです。
つい最近もケーキを食べた気がしますが、好きなので、よしとしましょう。