つみたて投資歴10年の人間による最近の株価下落の感想

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コロナショックにより、株価が大きく下落しています。

つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)を始めて間もない人の中には、「含み損になっちゃった」とか「このままつみたててだいじょうぶなのだろうか」と思っている人もいるかもしれません。

そこで、今回は、つみたて投資歴10年のわたしが今回のコロナショックについてどのように思っているかを書いてみます。

最近つみたて投資を始めた人にとって、少しでも参考になればいいなと思います。

さすがに良い気はしない

世界的に一番有名な株価指数と言えるNYダウは2月半ばには29000台を推移していました。

2月21日に29000を割ると、そこから少しずつ下落していき、3月2日以降は1日の騰落率が5%を超える日も珍しくなくなり、3月12日にはなんと1日で9.9%もの下落を記録しました。

直近高値が2月12日の29551で、3月12日が21200ですから、1ヵ月で約28%も下落したことになります。

10年もつみたてていると、資産総額もある程度は増えていますから、28%も下がれば、資産の減少額もそれなりに大きいものになります。

インデックスファンドに投資しているから個別株式のように倒産の恐れはないとか、長期投資だから短期の下落は問題ないと思いつつも、日に日に資産総額が減少していく画面を見るといい気持ちにはなりません。

ただし、今も書いたように、世界中の株式に投資するインデックスファンドの場合、倒産はしませんし、つみたて期間はまだまだ残っていますから、いずれは直近の高値を超える日も来るだろうと思っています。

長いつみたて期間だから、10年に一度くらいは○○ショックを経験する

リーマンショックの時は100年に一度と言われていました。

しかし、○○ショックという株価の大きな下落は10年に一度くらいはやってきます。

20年30年とつみたて投資を続けるのであれば、そういった○○ショックも数回は経験します。

30年つみたて投資をして○○ショックを一度も経験したくないというのは無理な話でしょう。

NYダウが初めて20000を超えたのは、2017年のことです。

今回の下落で株価の水準が3年ほど前に戻りましたが、長い目で見れば、株価は回復し、以前の高値を超えるだろうと思います。

NYダウの30年チャートを見れば、株価は、短期的には上昇や下落を繰り返しながらも、長期的には上昇していることがわかります。

今回のコロナショックで世界経済が破たんするとか、人類が滅亡するとかいうことになるのであれば、話は別ですが、そうでないならば、世界経済は成長を続けるのではないでしょうか。

世界経済の話をしながら、NYダウを例に取るのはおかしいかもしれませんが、世界で一番有名な株価指数ということでNYダウを例に取っています。

アメリカの株式の時価総額は世界中の株式の時価総額の半分を超えていますので、例として考えて頂ければ。

気になる方は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスを見て頂ければと思います。

プラスに考えるのであれば、

つみたて投資を始めて間もない人であれば、この下落をプラスに考えることもできます。

例えば、資産総額が10万円の段階で資産が30%減少しても3万円の減少です。

しかし、つみたて投資を始めて時間が経っていて、資産総額が100万円になっていれば、30万円も資産が減少したことになります。

率よりも額で見ると、ショックが大きくなります。

資産総額が1000万円以上になっていれば、短期間で数百万円も資産が減少することになるのです。

資産総額が少ないうちにこういった経験ができたことは何らかのプラスになるかもしれません。

また、株価の下落が半年一年と続くのであれば、その間につみたてた分については、インデックスファンドの口数を多く買うことができるので、取得単価を下げる効果があり、株価が上昇したときに、資産の上昇も大きくなります。

株価の下落はドルコスト平均法の本領を発揮するチャンスでもあります。

追加投資は慎重に

つみたて投資にちょっと慣れた人であれば、こういった時に追加投資をしたいと思う人もいるでしょう。

そういうわたしも追加投資をしたいと思っているのですが。

しかし、追加投資は慎重に行った方がいいです。

しない方がいいとは言いません。

そもそもインデックスファンドを毎月コツコツと積み立てている人は、タイミング投資をしない、あるいはタイミング投資はうまくいかないという考え方の人が多いと思います。

そういう考えでつみたて投資をしているのに、「今は株価が下落していて追加投資のチャンス」だと考えることは合理的とは思いません。

しかし、短期的に30%近く株価が下落している訳ですから、気持ちほどの追加投資をすることは悪くはないかなとも思います。

もちろん、追加投資も長期投資が前提の話です。

株価はここからまだ下がるかもしれません。

しかし、長期的に見れば、1ヵ月前よりも30%近く安い価格で買える訳ですから、多少の追加投資はしても良いというのが、わたしの考えです。

ただし、一番下がったところで追加投資をしたいという気持ちは捨てた方がいいかもしれません。

それができる人あれば、わざわざインデックスファンドを積み立てる必要はないでしょう。

そのような人(いつが一番下がったときかがわかる人)がいるのであれば、という話ですが。

まとめ

株価が大きく下落していたので、感想を書いてみました。

わたしがつみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)をやっていたり、ブログで書くことも多いので、お客様を含めてわたしの周りには、つみたてNISAやiDeCoをやっている人が多いように思います。

その中で、つみたて投資を始めて間もない人は今回の株価下落で動揺しているのではないかと思い、つみたて投資歴10年の人間が、今回の株価下落についてどのように思っているかを書いてみました。

つみたて期間が10年以上残っているのであれば、今の段階でそれほど慌てなくてはいいのではないかと思っています。

こういったことが起こる可能性があるので、つみたて期間が少なくなるにつれ、リスク資産の割合を減少させていくことが必要なのかなと思います。

このような感想が、株価下落について不安に思っている人によって、何らかの参考になればいいなと思います。

【編集後記】

確定申告におわれてブログの更新をお休みしていました。

その間に株価が大きく下落をしていたので、感想を書いてみました。

個人的には、株価の下落よりも実体経済の落ち込みが気になります。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。