「LIFE SHIFT」という本を読みました。
この本は簡単に言うと、寿命が延びているので、それに合わせて生き方を変えていこうという本です。
1945年生まれのジャック、1971年生まれのジミー、1998年生まれのジェーンの3人を例にして、人生やシナリオが書かれています。
わたしは1972年生まれで、ジミーと同年代ですから、ジミーを自分に合わせて読んでみました。
まず、驚いたのが、平均寿命は過去200年にわたり、10年に2歳以上のペースで延びてきたということです。
現在20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上まで生きる確率が50%以上あると書かれています。
わたしは、ライフプランを考えるときは、人生を80年くらいで考えていました。
逆算して65歳くらいまで働けばいいかなぁ、と思っていました。
だから、40歳を迎えたときは、人生の折り返しだと思っていましたし、現在も人生の後半戦を生きていると思っていました。
しかし、この本を読んで、人生はもう少し長いのかもと思うようになりました。
現在40歳の人が95歳まで生きるのは50%以上と書かれていても、そこまで生きるかなぁ、というのが正直な感想ではあります。
ですから、少し控え目に人生を90年と考えると、45歳が折り返しです。
わたしは現在44歳ですから、まだ折り返し手前ということになります。
何だか少し嬉しい気がします。得した気分というか。
しかし、嬉しいことばかりではありません。
長く生きるということは、老後の生活を考えると、長く働かなくてはいけないということでもあるのです。
90歳まで生きるとしたら、70歳くらいまでは働くつもりでいた方がいいかもしれません。
おそらく、その頃には、年金の支給も70歳からになっているのではないかと、個人的には思っています。
今まで考えていたより、5年長く働くことになります。それでも、引退後の人生が5年延びています。
そのために、何をしていかなくてはいけないのか考える必要があります。
「LIFE SHIFT」の中でも、生き方や働き方について、年代ごとに色々なシナリオが書かれています。
色々と書かれているのですが、その部分はあまり頭に入ってきませんでした。
正直に言ってしまうと、この本は、わたしにとっては読みやすい本ではありませんでした。
そのせいか、読み終わるまでにかなり時間もかかりました。
具体的なシナリオはともかく、思っていたよりも長く生きることになる可能性があるということと、その影響で、生き方や働き方を考えなくてはいけないよということがわかれば、とりあえずはいいのかなと思います。
わたしが、普段からこのブログで書いている小規模企業共済や個人型確定拠出年金(iDeCo)を使って老後のためのお金を貯める場合でも、何歳まで生きることを想定するかで必要なお金が変わってきます。
そういう意味で、この本には凄く影響を受けました。
独立したてで、生き方や働き方を考えているときでもありましたので、いいときにいい本を読めたと思っています。
わたし自身もそうでしたが、何歳まで生きるとか、ライフプランとかを考えるのは30代くらいからかもしれません。
しかし、若い人ほど長く生きる可能性があるわけですから、20代のうちから考えておいた方が選択肢も広がるでしょう。
年齢を問わず、ライフプランを考えたことがないという人は、読んでみることをおすすめします。
最後にもう一度言っておきますが、決して読みやすい本ではないと思います。
【編集後記】
明日からは3連休です。
どこに行っても人が多そうなので、あまり出かけないと思いますが、今年も終わりに近づいていることを感じます。
毎年、色々なことがあります。
色々なことがあるということが、いいのだと思います。
何もない人生ではつまらないですからね。