個人型確定拠出年金を始める人の入り口は、2つあります。
1つ目は、もともと投資信託を利用して資産形成をしていた人と、2つ目は投資信託を利用した資産形成をしていなかった人です。
どちらの入口から入るかで、個人型確定拠出年金のイメージが大きく異なります。
もともと投資信託を利用して資産形成をしていた人
もともと投資信託を利用して資産形成をしていた人は、割合的には少ないと思います。
しかも、ここでいう「投資信託を利用して資産形成をしていた人」とは、世界中の株式や債券、REITに分散された低コストのインデックスファンドを、毎月コツコツと積み立てて資産形成をしていた人のことを言います。
割合でいうと、1%にも満たないかもしれません。
というか、0.1%もいればいい方でしょうか。
こういう人にとっては、通常の課税口座で取扱っているよりも、低コストの投資信託を取扱っていることが多い個人型確定拠出年金は、とてもありがたいものだと感じます。
そのうえ、節税効果が高いのですから、個人型確定拠出年金をやらない理由がないほどです。
コストの面では、最近は課税口座でも十分低コストの投資信託を購入することができるようになったので、その点での差はなくなってきました。
しかし、節税効果は変わらず高いです。
投資信託を購入したことがない人
一方、今まで投資信託を購入したことがない人にとっては、投資信託で資産を運用することは、かなりハードルが高いといえます。
投資をしたことがない人は、損をすることに非常に敏感です。
投資信託で運用していれば、1年で20%程度資産が減ってしまうようなこともあります。
そういう心の準備がないようでは、投資信託の購入はやめておいたほうがいいでしょう。
しかし、毎月コツコツと積み立てていけば、マイナスではなくプラスになる可能性が高くなります。
せっかく、国が制度上優遇している個人型確定拠出年金という制度があるのですから、資産形成について勉強をして、投資信託での運用を始めてみることもいいと思います。
資産形成というと、ついつい年率○%で運用すると、10年後はこうなるとか、20年後はこうなるとか、夢を見てしまいがちです。
実際は、なかなか思うような結果にならないことも多いです。
短期的には、大きな損失が発生することもあります。
もしかしたら10年20年続けてもマイナスのままかもしれません。
自分で納得しないうちは、やめておきましょう。
自分で、投資信託を利用した資産形成のことを理解してから始めても遅くはありません。(理解するのに何年もかかるのでは遅いと思いますが。)
まとめ
今まで、投資信託を購入したことがないという人にとっては、意外にハードルが高いのが、個人型確定拠出年金です。
個人型確定拠出年金を始めるのであれば、預金ではなく投資信託で運用をした方がいいとは思います。
しかし、投資信託について勉強しないのであれば、預金という手もあるでしょう。
その場合は、節税効果だけでもお得になります。
しかし、節税と投資信託による運用が合わされば、お得度はもっと増すことになります。
投資信託の勉強をしてみて、やっぱり自分には合わないと思えば、預金にすればいいです。
ただし、投資信託について勉強をせずに避けるのはもったいないです。
個人型確定拠出年金の注目が増している今ですから、投資信託を利用した資産形成について勉強するいい機会なのではないでしょうか。
個人型確定拠出年金のおすすめ金融機関については、こちらの記事をどうぞ。
個人型確定拠出年金のメリットや、デメリットについては、こちらの記事をどうぞ。
【編集後記】
昨日は、銀行に行く用事があったのですが、その他の諸用と合わせて、運動のために歩いて行ってきました。
1時間くらい歩いていい運動になりました。
フリーランスの場合は、健康が大事です。
勤務していれば、時間がかからないように車で行くところですが、こういう風に仕事ついでに運動も出来るのがフリーランスの良さかもしれませんね。